<缶破裂事故>強アルカリ性洗剤「詰め替え危険」
毎日新聞 10月21日(日)0時49分配信
東京メトロ丸ノ内線「本郷三丁目駅」に停車中の電車内で20日未明、アルミ缶が破裂し14人が軽傷を負った事故で、警視庁はアルミ缶の中の強アルカリ性洗剤が、アルミと化学反応を起こし、水素が充満して破裂した可能性を指摘している。業務用洗剤は一般的に強アルカリ性成分で、水や金属と反応すると水蒸気や水素ガスを発生させる。専門家は「強アルカリ性の洗剤の詰め替えは危険」と注意を促している。
名古屋大学大学院の石原一彰教授(有機合成化学)によると、強アルカリと水が反応すると、発熱して水蒸気が発生し、アルミ缶のアルミニウムと反応すれば、水素ガスが発生する。缶を持っていた女性はコーヒーの空き缶に洗剤を入れて、ふたをしてビニールや紙袋で包んでいた。密閉状態で缶内部が膨張し破裂したとみられる。
石原教授は「アルミ缶が破裂するのは、相当な威力。強アルカリで内部のコーティングが溶け、薄くなっていた可能性がある」と指摘する。強アルカリは、皮膚につくとやけどを負い、目に入れば失明の可能性もある。石原教授は「酸やアルカリを金属と一緒にしてはいけない。ガラスやポリ容器などの専用容器から、詰め替えるのは危険」と話している。【大沢瑞季】
最終更新:10月21日(日)9時44分
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