遠隔PC犯罪予告事件 神奈川県警、“書き込み2秒”に疑念も逮捕
遠隔操作されたパソコンから犯行予告が相次いで送られた事件のうち、神奈川・横浜市のウェブサイトに小学校の襲撃予告を書きこんだとして逮捕され、保護観察処分となっている19歳の元大学生に対し、神奈川県警と横浜地検は、誤認逮捕と認め謝罪した。
神奈川県警は20日午後、元大学生の自宅を訪れ、第3者による犯行と説明したうえで、本人と家族に謝罪をしたという。
また、横浜地検も、その直後に謝罪をしたという。
神奈川県警の福井 隆保土ケ谷署長は「不当逮捕であるということを認めて、おわびを申し上げた。不当に逮捕されたということに対しての憤りを感じているようには見受けられた」と話した。
警察は、当時の捜査が不十分だったことを認めたうえで、襲撃予告の書き込みがわずか2秒で行われていたことに疑念を持ちながらも、横浜市のウェブサイトにアクセスした形跡があることなどを判断して、逮捕したとしている。
一方、警視庁は、逮捕後に釈放された福岡市の男性から、19日に引き続き、20日も事情聴取した。
21日、男性に対し、誤認逮捕したことを正式に謝罪するとしている。
また、東京地検は、男性を不起訴処分とする方針。