京急:高架化工事あす終了 渋滞緩和へ28踏切撤去 羽田空港再国際化、大田区は沿線開発推進 /東京

毎日新聞 2012年10月20日 地方版

 大田区の京急蒲田駅付近を走る京浜急行本線と空港線で、01年から始まった高架化工事が21日、完了する。事業全体を通じて計28カ所の踏切が撤去され、付近の交通渋滞は大幅に緩和される見通し。【稲田佳代】

 工事区間は京急本線平和島−六郷土手間4・7キロと、空港線京急蒲田−大鳥居間1・3キロ。工事は20日の終電後に始まり、21日の始発から高架走行に切り替わる。

 上り線は08〜10年に先行して高架化されており、今回の下り線工事により上下線と▽大森町▽梅屋敷▽京急蒲田▽雑色(ぞうしき)▽糀谷(こうじや)の5駅が完全高架化され、エレベーターも設置される。都が主体となって1892億円をかけた都市計画事業で、うち230億円を大田区が負担した。

 事業着手前、周辺には1時間のうち40分以上遮断機が下りている「開かずの踏切」が12カ所あり、踏切と交わる第1京浜(国道15号)や環状8号などの深刻な渋滞が課題となっていた。これまでの工事で一部解消されたが、今回更なる渋滞軽減が期待されている。

 高架化後も周辺整備は続き、全事業の完了は14年度末の予定。大田区の松原忠義区長は18日の記者会見で「区民が待ち望んでいた。今後、京急蒲田や糀谷駅周辺を再開発し、羽田空港の再国際化と連携しつつ住みやすく利便性の高い街づくりを進めたい」と話した。

 箱根駅伝のコースとしても有名な第1京浜を横切る京急蒲田第1踏切のそばで青果店を営む西條洋一さん(60)は「名物の踏切がなくなるのはさみしい。でも、これも時代の流れ」と名残惜しそう。第1踏切は鉄道ファンにも人気で、撮影に来ていた葛飾区の鷲尾岳さん(35)は「ホームから左カーブで出てくる特徴ある踏切だった。渋滞が解消するのはいいことだけど、ちょっと残念」と話した。

〔都内版〕

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