福島のニュース

川内村で農産物工場着工、農業の再生と雇用復興期す

起工式で工事の安全を祈願する遠藤村長=福島県川内村

 福島第1原発事故からの復興に向けて福島県川内村が建設する農産物工場の起工式が20日、現地で開かれた。完全閉鎖人工光型の水耕栽培施設で、放射性物質への不安を解消し、村農業の再生と雇用創出に結びつける。
 工場は旧緊急時避難準備区域の松川原地区に建設される。平屋鉄骨造で延べ床面積は2465平方メートル。リーフレタスやハーブなど葉菜類を1日最大8600株生産し、販売額は年1億8000万円を目指す。
 年度内に完成し、来年4月に本格的な栽培を開始する。公設民営で運営主体には農業生産法人を新たに設立する。当初は10人程度を雇用し、徐々に25人まで増やす。
 事業費は5億7000万円で、ヤマト福祉財団(東京)が3億円を助成、残りは震災復興交付金2億250万円と一般財源を充てた。
 起工式に出席した遠藤雄幸村長は「村復興のシンボルとして村民の期待は大きい。工場栽培で川内産農産物の安全性をアピールし、露地栽培の復権にもつなげたい」と話した。


2012年10月21日日曜日


Ads by Google

△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS