LRTの需要や採算性 年度内に調査、公表 静岡市
(2012/10/20 08:55) 静岡市は19日、市役所静岡庁舎で開いた市交通政策協議会で、LRT(次世代型路面電車)導入議論の焦点となる需要予測や採算性、整備効果などを調べ、本年度中に基本計画案として公表する考えを明らかにした。
計画案には、LRTの必要性や本格実施の考え方をまとめた基本方針▽運行計画▽路線・施設計画▽事業形態―なども盛り込む。
計画案作成と合わせ、施設設計の基本仕様の検討や、静岡鉄道など関係機関との協議も進める。来年1月19日には清水区でシンポジウムも開く。ルートの大まかな案と課題は昨年末、市の研究会が示している。
市の今後の動きに対し、交通政策協議会の市民委員は「何年先を目標に検討しているのか」「もっと課題をしっかり示し解決していくように進めてほしい」など質問や要望が相次いだ。市の担当者は導入時期については検討中と説明した。
協議会では、市が実施中の紺屋町歩行者天国・駐輪場社会実験と、11月17日から行う江川町交差点平面横断化実験の概要も報告した。一部委員は、高齢社会や、自転車利用者が多い静岡市の事情を踏まえ、商店街にある自動車パーキングチケット帯の駐輪場への利用転換▽自転車専用道路帯の積極導入―を提案した。
協議会の川口宗敏会長(静岡文化芸術大教授)は、両実験の結果を市民に分かりやすく説明するよう求めた。
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