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“供述の変遷”取り調べを検証へ
10月19日 20時45分

横浜市のホームページに小学校への襲撃予告が書き込まれた事件で、事件とは無関係とみられている男子大学生は逮捕された当初、容疑を否認したあと数日後には容疑を認め、その翌日に再び否認するなど、供述が変遷していたということで、神奈川県警察本部などは供述が変遷した詳しい経緯を調べるとともに、当時の取り調べに問題がなかったかどうか検証を進めています。

ことし6月に横浜市のホームページに保土ケ谷区内の小学校への襲撃予告が書き込まれた事件では、逮捕されたあと、家庭裁判所に送られて保護観察処分を受けた19歳の男子学生について、神奈川県警察本部は近く誤認逮捕だったとして謝罪することにしています。捜査関係者によりますと、大学生は警察の調べに対し、逮捕された当初、容疑を否認していましたが、数日後に容疑を認め、上申書を提出したということです。
この中では、保土ケ谷区内の小学校を選んだ理由について「インターネットで検索して、一番上に出てきたから選んだ」としています。また、捜査員から脅迫文に使われていた「鬼殺銃蔵」という差出人の名前を示され、その理由を聴かれたとしたうえで「『鬼殺』は一番強いお酒で、『銃蔵』は13が不吉な数字だから漢字の『十』と『三』にしたかったが、変換を間違えて入れてしまった」と説明しているということです。
この翌日に大学生は弁護士と面会したあと、再び否認を続けていましたが、家庭裁判所に送られる直前になって、検察の調べに対し、容疑を認め「楽しそうな小学生を見て、自分にない生き生きとしたものを感じ、困らせてやろうと思った」と具体的に動機を説明したということです。
警察などは供述が変遷した詳しい経緯を調べるとともに、当時の取り調べに問題がなかったかどうか検証を進めています。

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