民主代表選:野田首相大差で再選 輿石幹事長留任へ
毎日新聞 2012年09月21日 14時56分(最終更新 09月22日 02時30分)
野田佳彦首相(55)は21日、東京都内のホテルで開かれた民主党代表選の臨時党大会で、ほかの3候補に大差をつけて代表に再選された。首相は再選後、国連総会出席のため米国へ出発する24日までに党役員人事を固める意向を表明した。首相は21日夕、輿石東幹事長(76)と首相公邸で会談し、続投を要請。輿石氏は回答を保留したが、23日に再会談する方向で、輿石氏の留任が固まった。輿石氏は早期の衆院解散・総選挙に否定的で、「近いうち解散」の時期に影響を与えそうだ。
首相はこれまで、26日投開票の自民党総裁選を見極めたうえで内閣改造・党役員人事に踏み切る意向を示していたが、党大会での再選あいさつで「国連総会に向かう前に党執行部、最低限の重たい役職については事前に選任したい」と表明。早期解散を求める自民党に対し、党人事で先手を打つ姿勢に転じた。帰国後の28日にも党両院議員総会を開いて党役員人事を正式に決定し、10月初旬に内閣改造を行いたい考えだ。