ユニクロ:「尖閣は中国領土」 現地警察の指示で張り紙
毎日新聞 2012年09月20日 20時26分(最終更新 09月20日 23時10分)
中国の反日デモで、上海市のユニクロ店舗が「尖閣諸島は中国固有の領土」と中国語で書かれた紙を一時張り出したことに、日本国内で批判が噴出している。ユニクロを運営するファーストリテイリングは20日、「警察の強い指示で拒否できなかった」と明らかにしたが、不買運動につながりかねない状況で対応に苦慮している。
同社によると、張り紙をしたのは9月15日正午ごろから約40分間。前日夜、ショッピングモールで営業するユニクロなど日系6店舗が地元警察から「デモ隊の襲撃の恐れがあり、安全確保のため張り紙を出せ」と指示された。ユニクロ以外のラーメン店など5店舗は14日に張り紙をしたという。
ユニクロは当初、張り紙をしなかったが、15日正午にかけてデモ隊が急増。警察から「なぜ指示に従わないのか」と強く迫られ、やむなく張り紙をしたという。同社は中国国内に145店舗あり、この店舗以外も張り紙をするよう地元警察から指示があったが、拒否した。