ここから本文です
最終更新:2012年10月20日(土) 17時59分

神奈川県警と横浜地検、誤認逮捕認め謝罪

動画を他のプレイヤーで見る


 遠隔操作ウイルスによる犯罪予告事件で、7月に逮捕された大学生に対し、神奈川県警と横浜地検は誤認逮捕を認め、直接謝罪しました。

 大学生の自宅を訪れたのは、捜査を指揮した神奈川県警保土ヶ谷警察署の署長ら県警の幹部です。

 大学生(19)は横浜市のホームページに小学校の襲撃予告を送ったとして逮捕され、その後、保護監察処分を受けていますが、神奈川県警はパソコンデータの再解析の結果などから誤認逮捕だったとして大学生に謝罪しました。また、警察に続き、横浜地検の幹部も自宅を訪れ、謝罪しました。

 「警察の捜査の不徹底によりまして、誤認逮捕という結果を招いてしまった。このことについて深くおわびをしてまいりました。不当に逮捕されたということに対して憤りを感じているように見受けられました」(神奈川県警 福井隆保土ヶ谷署長)

 逮捕された当初、大学生は容疑を否認、取り調べの際には泣きながら「僕は学校に戻ることができるでしょうか」などと話していました。

 しかし、その後の取り調べの過程で、ホームページに書かれた「“鬼殺銃蔵(おにごろしじゅうぞう)”」という名前について、「“鬼殺”は日本酒の商品から、“銃蔵”は不吉な数字の13からとった」などと犯行動機を詳細に記した上申書を提出しています。神奈川県警と横浜地検は取り調べに誘導がなかったか検証を進めています。

 一方、都内の幼稚園に襲撃予告メールを送ったとして逮捕された福岡市の男性について、警視庁は19日と20日、男性から事情を聴いて誤認逮捕だったと判断しました。

 警視庁からも21日午後、刑事部の幹部が男性の自宅を訪れ、謝罪するということです。(20日16:43)

2012年10月20日(土)のニュース一覧