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漁場拡大を決定 試験操業、浪江沖まで

2012年10月20日 11時15分配信

相馬沖で試験操業に取り組む相馬双葉漁協は22日から漁場範囲を浪江沖まで拡大する。

19日、いわき市の県水産会館で開かれた県漁協組合長会で決めた。

現在の相馬沖の操業海域から南側に15〜16キロほど拡大し、水深150メートル以上の沖合で水揚げする。

漁獲対象はこれまで同様、タコやイカなど計10魚種で、ボイル加工品などに加えて生鮮品も流通させる。

放射性物質の自主検査は拡大海域に限り1カ月程度、船別に1魚種1検体で安全性を確認する。

組合長会には東京電力の担当者も出席し、福島第1原発の港の内側で採取したマアナゴから1キロ当たり1万6000ベクレルの放射性セシウムが検出されたことなどを報告した。

出席者は同原発から20キロ圏内で採取したアイナメから高い放射性セシウムが検出されたのは、原発近くの魚が回遊している可能性が高いとして、東電に対策を求めた。

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