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震災避難者 健康や将来に不安
10月19日 5時47分

震災避難者 健康や将来に不安
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去年の震災を受けて、群馬県内で今も避難生活を続ける被災者の多くが心身の不調を訴え、健康や今後の生活に不安を抱えたまま生活していることが、群馬大学の研究グループの調査で明らかになりました。

去年3月の震災や原発事故の影響で、群馬県では、福島県などの被災地から避難した1800人余りが今も暮らしています。
群馬大学社会情報学部の西村淑子准教授の研究グループは、ことし8月、群馬県内に避難してきている680世帯を対象に意識調査を行い、185世帯から回答を得ました。
それによりますと、全体の65%余りが「震災後、心身の不調を訴える家族がいる」と回答しました。具体的には、いらいらすることが増えた、憂うつで気分が沈みがちになった、よく眠れない、飲酒や喫煙の量が増えたなどといった症状を挙げています。
また、35%余りの世帯が、今後の生活の見通しについて「わからない」と回答し、健康や将来への不安を抱えたまま避難生活を続けている現状が浮き彫りになりました。
調査を行った西村准教授は「現在の生活に適応するのが難しくて、ストレスを感じているのが、避難者の現状だ。行政は避難者の状況を含めてきちんと意見を取り上げる仕組み作りが必要ではないか」と話しています。

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