Updated: Tokyo  2012/10/20 21:48  |  New York  2012/10/20 08:48  |  London  2012/10/20 13:48
 

ギリシャ、株式市場も縮小-コカコーラがアテネにサヨナラへ

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  10月16日(ブルームバーグ):長引く不況で経済縮小が続くギリシャで、株式市場も縮小傾向にある。コカコーラ・ヘレニック・ボトリング (HBC)が来年アテネ上場を廃止しロンドン市場に移ると、ギリシャ株式市場の規模はベトナム市場より小さくなる。

コカコーラHBCが抜けると、アテネ市場に上場する銘柄の時価総額は合計で約310億ドル(約2兆4500億円)と、現在の392億ドルから減少する。ブルームバーグのデータが示した。ベトナム市場の規模は352億ドル。アテネ市場は既に、ブルームバーグがモニターしている24の先進市場で最小規模だ。

時価総額でギリシャ最大の企業であるコカコーラHBCは、ソブリン債危機の震源地からの脱出を決めた。アテネ市場は、2007年11月に付けた時価総額のピーク2730億ドルの86%を失った。同国のリセッション(景気後退)は5年目となり、13、14年もマイナス成長が予想されている。

アッティカ・アセット・マネジメントで運用に携わるマネジングディレクターのセオドア・クリンタス氏は「アテネ証券取引所は先進市場ということになっているが、こうした著名で国際的な企業を失うと、むしろ発展途上のように見えてくる」と話した。

原題:Coca-Cola Abandoning Athens Leaves Greek Market TrailingVietnam(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:アテネ Tom Stoukas astoukas@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Andrew Rummer arummer@bloomberg.net

更新日時: 2012/10/16 17:10 JST
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