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'12/10/21

またかマツダ爆発で住民不安



 広島市南区宇品東4丁目のマツダ本社宇品工場内で20日、起きた爆発事故。未明のごう音や地響きに近くの住民は不安を募らせ、再発防止の徹底を求めた。事故があった設備で造っていたのは海外向けの一部車種の部品で、マツダは自動車生産への影響はないとしている。

 「またか、という感じ」。工場近くの公園で早朝から草刈りをしていた樋野村勲三さん(71)=南区=は顔をしかめた。事故があったのはエンジン部品の鋳造施設。工場内の鋳造施設では、2008年に製造ラインのゴム板から出火、05年にも集じん機ダクトを焦がすぼやがあった。04年には塗装工場で大規模な火災も発生しており「二度と繰り返さないでほしい」と願う。

 「怖いのひと言」「地震のように揺れた」「不安で寝られなかった」。工場近くの住民は、鋳造施設の屋根の一部を吹き飛ばした事故に不安の表情を浮かべた。マツダは事故の概要などを地元住民に説明する方針でいる。円山雅俊執行役員工場長を本部長とする事故対策本部をこの日、設置。原因の究明を急ぐ。

【写真説明】爆発事故が起きたマツダ本社宇品工場の鋳造工場=奥(20日午前9時55分、広島市南区)




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