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飯舘村 避難解除へ国と合意
10月19日 23時21分

村の全域が避難区域に指定されている福島県飯舘村は、避難区域を解除する見込みの時期について、最も早い地区では今から1年半後を目指すことで国と合意しました。

飯舘村は避難区域を解除する見込みの時期について、これまで「帰還困難区域」に指定された長泥地区を平成29年3月、「居住制限区域」に指定された地区のうち、周辺よりも放射線量が高い場所がある3つの地区を平成28年3月とすることで国と合意していました。
しかし、残る16地区について、村は「除染が想定どおりに進むか不安が残る」として、国の案よりも1年長い平成27年3月を提示して協議を続けてきました。
そして19日、国側が除染の作業員を増員することや農地の除染を徹底する考えを示したことを受けて、村は除染が進まない場合は期限を1年延長することを条件に、国の案のとおり平成26年3月を解除の見込み時期とすることで合意しました。
避難区域を解除する見込みの時期について、国と被災した自治体が合意に至るのは初めてで、解除までの時期に応じて一括で支払われる不動産などの賠償が進むことが期待されます。
飯舘村の菅野典雄村長は「国が除染を強力に進め、除染が十分でない場合は1年延長することを認めたため合意した。見込みが示されたことで住民が将来設計を描きやすくなり、賠償が迅速に進むことを期待したい」と話しています。

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