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和歌山 海岸に津波観測レーダー設置
10月18日 12時9分

和歌山 海岸に津波観測レーダー設置
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南海トラフの巨大地震で最大18メートルの津波が想定されている和歌山県美浜町の海岸に、津波を沖合でいち早く観測する大型のレーダーが設置されました。

この大型のレーダーは、国土交通省や関西大学の研究グループが航空機の管制に使われるシステムを応用して開発しました。
津波が沿岸に押し寄せる前の沖合60キロの海域で、津波の高さや速さなどをいち早く観測します。18日は、現地で、自治体の関係者らを集めた説明会が開かれ、研究グループのリーダーを務める関西大学社会安全学部の高橋智幸教授が、「レーダーを使った観測が、より正確な津波の予測につながります」などと述べました。
南海トラフの巨大地震で美浜町では最大18メートルの津波が想定され、素早い避難の呼びかけが大きな課題になっています。
東日本大震災では、地震直後に公表された津波の予測が実際より低かったことが被害を拡大したという指摘もあることから、研究グループは今後2年間、レーダーを試験的に運用して観測の精度を高めたうえで実用化を目指したいとしています。
高橋智幸教授は「実績を積んで、将来は津波の警報システムに組み入れてもらえるようにしたい」と話していました。

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