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米兵深夜外出禁止に戸惑いも
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米軍三沢基地正面ゲート付近にある米軍関係者向けのバー。米兵の客は午後11時前にはいなくなったという=19日午後11時半ごろ、三沢市中央町2丁目 |
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19日に発令された在日米軍人全員の夜間外出禁止という事態に、基地の街・ミサワなど県内にも戸惑いが広がった。沖縄での痛ましい事件を受けた措置だけに、三沢市内では「事件を考えれば仕方ない」という冷静な受け止め方があった一方、普段なら週末の夜を楽しむ米兵でにぎわう三沢基地近くの飲食店関係者は「(禁止令で)売り上げは半分ほどに減るのではないか」と懸念を漏らした。
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三沢市周辺に居住する基地関係の軍人・軍属とその家族らは8千人余とされる。午後11時〜午前5時の外出禁止令は軍人が対象。
基地正面ゲート近くの同市中央町2丁目で米兵向けのバー「MY PLACE」を営業しているチェンバレン・エドワード・ジョンさん(48)は「いつも夜の10時から忙しくなり、朝4時まで店を開いている。深夜に人が来なければ商売にならない」と話す。
夜の街の誘客につなげようと市観光協会と各店舗が企画したツアーチケットの販売が20日から始まる。ジョンさんは「皆で盛り上げようとしていたのに、どうなるか分からない。いつまで外出禁止が続くのか…」と不安をのぞかせた。
一方、基地近くに住む女性会社員(50)は「自分も小学生の時に車で米兵から追い回されて怖い思いをした」と沖縄の事件に憤る。
同市中央町2丁目でバーを営む女性店主(27)は「(店の経営は)厳しいけど、事件の大きさを考えると(禁止令は)仕方ないのでは」。基地従業員の男性(54)も「基地の多くの米兵は真面目に働いている。決まったことはしょうがない」と淡々と話した。
同市の米田光一郎政策財政部長は「三沢では(米軍と)良好な関係を保っているが、沖縄の事件を考えれば今回の措置は致し方ない」と語った。
三沢基地や車力通信所所属の米兵が家族連れでよく訪れるという青森市長島のレストラン「トニーローマ クロスタワーA−BAY青森店」の葛西良行店長(34)は「昼の来店が多いので、それほど影響は出ないと思う。米軍のお客さまが店内でトラブルを起こしたことは一度もない。米兵が全員悪者というイメージが持たれないといいが…」と語った。
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