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福島 焼却処分する稲の刈り取り
10月18日 16時9分

福島 焼却処分する稲の刈り取り
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福島県で去年収穫されたコメから国の基準を超える放射性物質が検出された地区で、国が放射性物質の推移を見るために試験栽培を行っていましたが、サンプルを取る作業が終わり、残りの稲を焼却処分にするための稲刈りが始まりました。

福島県内では去年、伊達市と福島市、それに二本松市の一部で、コメから当時の国の暫定基準の1キロ当たり500ベクレルを超える放射性物質が検出されました。
国はことし、これらの地区の312.5ヘクタールの田んぼで稲の作付けを制限し、その一部で放射性物質の推移を見るため試験栽培を行いました。
このうち作付け制限の面積が最も多い伊達市では、検査に使うサンプルを取る作業が終わり、残りの稲を刈り取る作業が18日から始まりました。
農家の人たちは防じんマスクをしながら稲を刈り取り、次々にシートでこん包していきました。
試験栽培されたコメは仮置き場で保管したあと、焼却処分されるということです。
また、サンプルとして収穫されたコメは、ことし12月に1キロ当たり100ベクレルの新しい基準を満たしているのか結果が出る見通しです。
JA伊達みらいの数又清市参与は、「せっかく育てたコメを廃棄処分にするのは残念だが、この試験栽培によって、来年から稲を作付けできるようになることを期待している」と話していました。

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