頑固親爺の徒然手記(難問解決への道標)

現役を引退した頑固親爺が、法治国家において法で解決できない問題が山積している現代社会に本音で迫り、問題解決策を模索していくブログ。難問を抱え込まないで相談にも応じます。

 長崎は雨だった

 旅行と雑用が重なりブログを綴れない日々が続いた。
 今は秋の修学旅行の最盛期で全国各地の名所や旧跡、美術館、博物館などは、修学旅行の中学生、高校生で混雑している中、中学生になった気分(半世紀以上前にタイムスリップ)で博多、佐賀、長崎を旅行してきた。
 修学旅行の定番コース、新幹線で博多に降り立ち大宰府天満宮参拝、国立九州博物館を見学、美肌の湯で名高い嬉野温泉で宿泊、翌日は長崎市内(出島、グラバー園、天主堂、平和公園等)を見学し、博多から新幹線で帰宅する1泊2日の日程であった。
 大宰府天満宮は、35年前、九州北部から中国地方一帯で悪事を重ねた男を引き連れて一週間の出張をした際、その近くまで行く用事があったことから参拝した。
 その際、久留米市内の飲食店で夕食をとり、食した活魚(鮮魚の造り)が美味しかったことが今も深く記憶に残っている。(またまた食べ物のことになった。)
 嬉野温泉では、温泉好きであることから幾度となく美肌の湯に浸かったが、確かに肌に滑りを感じる湯質で美女ならず美男になった気がした。
 
 ところで、この旅館の露天風呂で全身に刺青をした若者と遭遇した。
 この旅館は日帰入浴も受け付けていることから。宿泊者以外のお客さんも入浴することができる。夕食を済ませて入浴客の少ない時間帯を見計らって露天風呂に行ったところ、背部から臀部一帯に見事な刺青をした若い男2名だけが入浴中であった。
 いずれも30歳前後で、同じような刺青の絵柄であったから、二人は仲間なのだろうと推察できたが暴力団員であるか否かは定かでない。
 しかし、その刺青の状況からして、普通の会社員、公務員(大阪市は例外)でないことは確かである。
刺青を観察しながら、この若者らは親から授かった美しい身体に一生消すことのできない刺青を彫って、悔いはないのだろうかと考えながら湯船に浸かっていた。
 一見して気弱そうな若者は、頑固親爺と目をあわすことなく湯船を後にしたが、この旅館には修学旅行生が誰も宿泊していなかったことが幸いである。
 
 九州は、今なお暴力団が勢力を持っていて抗争事件や暴力団排除運動に積極的な飲食店に放火する事件が多発しているようである。(この放火事件が暴力団関係者の犯行と断定はできないが、そうであろうと推定は出来る。)
旅館には、関西の入浴施設で見られるような「刺青をした人の入浴禁止」の看板を掲示がなかったが、みんなの力を合わせて暴力団排除に取り組む必要があるのでないだろうか。
 
 刺青の話のついでに、昔気質の性格で刺青を身体全身に彫って「男の美学」と自負している知り合いの元暴力団員がいるが、厳冬であっても決して湯に浸からず水風呂を徹底している。
 熱い湯に浸かることで肌が柔らかくなって刺青の絵柄の鮮明さが劣化することを避けたいからであるようだが、こんな気質の男が居なくなった今日である。

 旅行二日目の長崎は、歌の歌詞ではないが「あぁぁ・・長崎は今日も雨だった」のが残念である。
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 紅葉の景勝地 耶馬溪

 秋の深まりが急で、今年も紅葉便りが聞こえる頃となった。
 紅葉というと、昨年の晩秋、というより初冬と呼べる頃に訪れた大分県中津市の耶馬溪を思い出す。
 この地域は、今年7月、北九州を襲った集中豪雨により多大な被害に遭っており、紅葉の時期を迎え、被災地は復興し、また被災者は立ち直っておられるのか心配である。 
 
 さて、耶馬渓を訪れたのは、仕事の関係で博多に転勤した子供の様子をみる目的を兼ねて九州方面に旅行することになり、そのコースに組み込んだからである。
 娘が同行することになり、運転の交代要員があることから、この旅行も世界の名車マークⅡでドライブ旅行することにした。
 早朝に自宅を出発し、福岡県の苅田北九州空港ICまで高速道路を走行、その先は、国道10号線などを南下して大分県に入り、最初の目的地が、紅葉の景勝地耶馬溪であった。
 紅葉の最盛期は終わっていたが、まだまだ綺麗な紅葉が残っていて、競秀峰や青の洞門、耶馬渓の奥に位置する深耶馬渓の一目八景など見ごたえのある風景は、新日本三景の一つと評されるだけのことはあった。
 豪雨災害にあったが、耶馬渓では今年も綺麗な紅葉を観ることができるに違いない。

 また食べ物のことになるが、中津市は唐揚げの聖地として、実に多くの唐揚げ店が存在し、味を競い合っている。
 青の洞門近くにある店で唐揚げを食したが、その味は絶品で美味しかった記憶が鮮明に残っている。
 真に失礼であるが、さほど綺麗な店でなく、また店主の風貌は「田舎のおっさん」、奥さんと思わしき女性が不愛想に接客する店で、機会があれば是非同じ店を訪れてみたい。
 中津市には中津城があり、また1万円札の肖像となっている慶応義塾大学創設者の福沢諭吉が育った地である。
 中津藩士の末子として大阪で生まれた福沢諭吉は、父の死後、中津市に帰郷してこの地で育っていることから、同地には福沢諭吉旧居がある。
 旧居の横にある記念館には1万円紙幣の紙幣番号第1号が展示されていた。
 
 旅行は、その後、別府温泉、湯布院、九重高原、阿蘇山、高千穂峡、熊本、博多、小倉、門司などを周遊して終えたが、事故などなく無事に帰宅できたことがより楽しい旅の思い出となっている。
 子供の様子を見る目的であったが、休日を避け平日を利用しての旅行日程としたことから、子供は旅行に同行することもなく、住んでいるマンションで半時間位過ごしたのが唯一の様子を見る機会であった。
 どこの家庭も同じようなことをしているのでないだろうか。((笑)
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廃棄物処理の困難さ

 先日のブログで綴ったが、現役時代、他の行政機関〈知事部局で当時の環境部環境整備課〉に出向をし、新設された「不法投棄対策プロジェクトチーム」リーダーとして3年間廃棄物関係の仕事をした。
 当時、県内の至る所の山林等に県外から持ち込まれた産業廃棄物が不法に投棄され、中には暴力団関係者が関与するなど、このまま放置すると琵琶湖の水質をも汚染しかねない大変な環境破壊が起こるから、これを防止するなどの対策が使命であった。
 部下には、有名大学校で化学の知識を習得し、将来の幹部候補生等優秀な職員が多くいたが、職員からすると同課は配属されることを嫌がる典型的な所属である。
 こうした職員の協力を得て、型破りの無茶苦茶な仕事をしたように思う。
 しかし、歴代の職員が積み残してきた廃棄物関係の難問を解決することが出来たと自負しているし、一緒に勤務した職員には深く感謝している。
 
 型破り行政マンの足跡の一端を思い出に綴ってみることにした。

 今は、平成の大合併で高島市となったが、滋賀県の西北端にマキノ町という町がある。
 田舎町でこれといった産業がなく、農業、林業、漁業(琵琶湖)の町であるが、最も有名なのが、「海津の桜」で有名な桜の名所があって、毎年、開花頃は多くの観光客が訪れる。
 この町に、町復興のチャンスが訪れてきたのが、JR湖西線の開通とそれに伴うマキノ駅の新設である。
 町は、このマキノ駅前を開発し、駅前一帯を住宅地にしたが、その住宅地の一角に産業廃棄物が山積みされたのである。
 マキノ町にとっては、大変な事件であった。
 町の担当者の話では、あっという間の出来事で大型ダンプカーで次から次に廃棄物が持ち込まれ、廃棄物を受けいれた者は処理料金を徴収し、宅地が廃棄物で満載になるといずれかに逃げて行方不明になっているとの説明であった。
 
 チームリーダーとして現地を訪れた時は、既に関係者は誰ひとりとして現場におらず、駅前の一等宅地は周囲を簡易なトタン塀で囲い、4~5メートの高さまで家屋の解体現場から排出されたみられる廃棄物で埋まっていた。
 そこで、平素はワイシャツ姿で勤務する部下職員に命じたのが、廃棄物の山に登って排出源を特定できるダイレクトメール、はがき、請求書等の証拠となる書類の発見、収集である。
 当初は抵抗があったが、職員は指示に従い証拠を収集してくれて持ち帰り、これを基に調査活動を徹底して、廃棄物の排出元、さらには解体請負業者、廃棄物処分業者を次々に特定した。
 その後は、調査結果を集約して不法投棄に関する告発状を作成し警察本部の琵琶湖対策官(琵琶湖の環境を破壊する不正事案を取り締まる専門職)を訪れ、知事名で刑事告発する旨を伝えて捜査を約束させた。
その一方で、処理料金を徴収して無許可処分業をしていた首謀者の一人が石川県金沢市の女のアパートに住んでいる情報をもとに、アパートを訪問して口頭で是正措置要請をする等、関係者が驚くような対策を講じたのである。
 
 こうした対策が奏功し、処分料金を徴収していた3人は廃棄物処理法違反の事実で逮捕され、さらに起訴される頃を見計らって、環境部長を同行して検察庁を訪れ、被告人による是正措置が確約されるまで刑事処分が保留されるよう裁判で主張してほしいと依頼して確約をとった。
 その後は、釈放された被告人らに重機を持ち込ませて現場での廃棄物の選別作業を行わせ、連日、職員がこれを監視し、また、マキノ町の幹部職員等多くの関係者の総力によって、処分料金が約7~8000万円と見積もられた廃棄物の撤去を完了したのである。
 今は故人となられたが、当時の町長から対策チーム全員が食事に誘って頂いて、共に楽しい酒を飲み交わした思い出もある。(念のために、亡き町長は公費を使うような人柄でなく全て私費であったと聞き及んでいる。)
 他にも多くの逸話があるが、型破りの対策を断行した“型破り行政マン時代”であったことは確かである。

 マキノ町は冬の寒さが厳しく雪の多い地域である。
45回目の誕生日は日曜日、外は小雪が舞っていたが、廃棄物を持ち込んだ業者に対して同量分の撤去を命じたところ、大阪から大型ダンプカーで廃棄物を引き取りに来る旨連絡があった。
 休日で誕生日、しかも雪が舞う中、一人、湖西線の電車に揺られてマキノ町までの遠路を往復した。
 
 このチームは最近解散されたようであるが、苦労の連続であったから余計に当時が懐かしい。
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 農作業(土いじり)
 
 毎年、この時期、プランターに植えた夏の花が終焉を迎えることから、プランターの土を入れ替える作業をする。
 花だけでなく、その中にゴーヤを植えたプランターも含まれている。
 花やゴーヤは、夏の3~4ヵ月間、美しく花を咲かせ、また厳しい日射しを遮けて日々の生活に潤いや優しい環境を提供してくれた。
 プランターの土を全部出して、家の前の駐車場に天日に晒し、蔓延っている根を除去して、夕刻には石灰、牛糞、腐葉土等を混ぜ、冬から来春にかけて咲く新しい花を植える準備をするのが恒例となっている。
この作業は、ほぼ一日がかり、しかも好天に恵まれないと出来ない。 
 朝、起床して、今日が作業の最適日と決めつけて、一日中、汗を流した。
 平素使わない筋肉を使うから、結構、身体の至る所が筋肉痛になる。
 花を植える時期は、少し後で、その直前には油粕や化学肥料を施すとともに、花の苗を選ぶ作業がある。
 年間通じて花を咲かそうとすると、結構大変であるが、手をかけるほど美しい花が咲いてくれ、育てる者を裏切らないし、花を愛でることは心が豊かになるように思う。 
 プランターだけでなく、ついでに自宅裏にある畳4枚分ぐらいの畑を耕して野菜を植える準備をした。
 葱、ほうれん草、三つ葉、菊菜を植えようと考えているが、家庭菜園も大変である。

 一日の作業を終え、筋肉痛に耐えながらブログを綴っているが、久しぶりに晩酌したビールがやけに美味しい。
 今後、何年、こうした作業が続けられるか分からないが、作業が出来る体力があることに感謝して、健康維持に努力しようと考えている。
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必ず犯人検挙を



昨夜から今朝にかけて話題にするような事件事故の発生がなく、また連休のため政府や国会等の動きもないことから、ニュースの中心はインターネット犯罪の記事である。
大阪市のホームページへの爆破予告書込(偽計業務妨害)、伊勢神宮爆破予告(威力業務妨害)で逮捕された男性が、いずれも釈放された。
この男性らが使用するパソコンが特定のウイルス(両者共通らしい)に感染している事実が判明し、犯人は別人であって遠隔操作で第三者を事件に巻き込んだ卑劣な行為を反復敢行したということになる。
 逮捕行為前に、こうした事実を解明しておくべきであって、警察(検察)の捜査技術や捜査能力の不足が露呈した。

厳しい評価をすると、警察や検察は時代の要請に応える捜査手法の開発などの必要性を十分に認識することなく、インターネット犯罪捜査の困難性や過去の捜査事例がない等の事由で、この種の捜査を避けてきたことが今回の事態を招いたのである。
大津市の中学生自殺問題でも、この種インターネット犯罪捜査の重要性や捜査手法の確立を強く訴えてきたが、打てば響くような反応がなかったことを思い出す。

今回の教訓は、あまりにも大きな代償をもって得たのであるから猛省を促したい。
優秀な捜査員の英知を結集し、捜査手法等の研究や開発が強く望まれる。
 それとともに、今回は、誤認逮捕という人権侵害の捜査が行われたのであるから、この事実を真摯に受け止め、犯人の責任にすることなく、今一度、逮捕という強制捜査の在り方を見直してもらいたいものである。

そして、何よりも国民が期待するのは、関係者の名誉回復と警察・検察の威信をかけて必ず犯人を検挙することである。
爆破予告だけが犯罪でない。多くの者がインターネット上において、心もとない犯人によって名誉を傷つけられ、脅迫され、また業務を妨害されるなどの被害を受けているのだ。
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甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • Author: 甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • 1948年1月生れ
    長年、公務員として奉職し定年退職
    コンサルタント会社オフィース”K”代表
    地方公共団体、道路管理、警備業等の顧問、セキュリティーアドバイザー、相談役経験
    社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等幅広く担当
    「生涯現役」が信条
    法的な解決だけでなく、日常生じる「難問」を抱える企業等の要望に対応、奮闘中

     

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地方公共団体、道路管理、警備業等の顧問、セキュリティーアドバイザー、相談役経験
社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等幅広く担当
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