
往路:10月18日(土)
→神田 :中央線快速
神田 →浜松町 :山手線
浜松町 →羽田空港2:東京モノレール区間快速
羽田空港→伊丹空港 :ANA33便(P)
伊丹空港→あべの橋 :空港バス
天王寺 → :阪和線
運賃:¥780+¥470+¥13,100+¥620+¥210
土曜日出勤。先の三連休のしわ寄せである。こんな事なら三連休の意味が無くなってしまう。
早く仕事を片づけて帰阪したいのだが、相手があっての話となると、難しい事もある。予定が立てにくい。
金曜日なら特割1が高めなので、躊躇せずANAビジネスきっぷを使うところだが、今日は土曜日、特割1が安めに設定されている。ので、リスクを見て16時発の便で戻る事にした。この時間帯だと空いているし、18時30分頃には帰宅できる。
で、結局、12時過ぎに退社。所謂半ドンであった。
京王八O子発羽田行きの空港バスは、道路状況もあって、昼間は12時40分発、14時30分発の2本しかない。今なら12時40分の空港バスに丁度間に合うので、いつものhighwaybus.comで予約しようとしたら、どうやら当日予約は出来ない仕様になっているらしい。その場で運賃を払って乗っても良いのだが、別の目的もあって、電車で行くことにした。
徒歩で最寄り駅に向かう。この途中にMINI-STOPがあって、ここではWAONが使える。JALのキャンペーンで貰ったWAONを有効に活用するべく、昼食はMINI-STOPの弁当とすることにした。別の目的とはこの事である。
MINI-STOPは、小生にとって最も馴染みの無いコンビニであって、こんな事でも無い限り利用する事はまずないだろう。
そして中央線快速に乗車。実は直後に中央特快がやって来るのだが、恐らく座れないだろうからパス。この目論見は見事に当たって、神田まで悠々座って行く事ができた。
おまけに、小生の隣のそのまた隣に座っているオッサンがスポーツ新聞を隣の座席に広げたまま爆睡していたお陰で、小生の隣には誰も寄りつかない。従ってキチンと座っている小生にとっても、隣が空なので非常に快適である。
駅に着いて扉が開くや、空席だと思って、小生の隣の席を目がけて乗客が駆け込んで来るのだが、その前に暫し立ち止まり、状況を理解するや、直ぐに向こうの方へ去っていく。決して良い事では無いと思うが、国分寺、武蔵小金井、東小金井、...と駅に着く度に、乗客が、皆が皆、同じ行動を繰り返すものだから、その様は少し滑稽であった。
しかし荻窪から乗って来たオバサンは勇敢だった。男が爆睡しているのを確認すると、徐に新聞を取り上げて網棚に乗せ、空席を作り、そして何も無かったかのように座った。
ひょっとして、このオバサン、関西人か??
水道橋で、恒例の線路へ人立ち入りが発生し、前に電車が支えているため中野で2分出発を遅らせるとの事。同じく新宿でも遅延が2分加算され、中央線らしさを全開させて、神田到着。
件の眠客は、微動だにせず眠ったままである。ここまで眠れるのは、ある意味羨ましい。
神田で山手線に乗り換え、浜松町から区間快速モノレールに乗車する。土曜のこの時間帯のモノレールは空いている。廻りには誰も居ないので、足を投げ出しても何ら問題は無い。
窓に目を向けると、国際線ターミナルの工事現場を眼の当たりにする。昼間、モノレールに乗る機会はそう多くは無いため、見るたびに景色が変化している様が分かる。しかし、
羽田から海外へ より早く便利にとは、
何と呆けたキャッチフレーズか。成田が開港するまでは、羽田は日本を代表する国際空港だったのだから、もう少し気の利いた台詞は無い物だろうか?

終点第2ターミナルに到着したのは14時30分。
まずは、空いている19番カウンターへ行って
ANA033便のアップグレードを申し出ると、予想通り呆気なくOK。しかも窓側の席を確保出来た。
さて、搭乗まで、1時間以上時間があるので、以前から行ってみたかった
2タミの展望デッキに登ってみる事にした。

土曜日の昼下がりという事もあって、家族連れで賑わっている。
曇りがちの天気で、暑くも無く、寒くも無く、微風が心地よい。

家族連れに混じって、スーツを着たビジネスマンも居る(小生もその一人だが)。奥の方まで歩いていくと、立派な一眼レフと三脚で武装した、飛行機ファンと思しき人々が獲物を狙っている。




喉かな光景である。早く家に帰りたくなった。
出発ロビーへ降りていき、保安検査場を抜けて
ANAラウンジに入館する。
そして、人気の無い席を選んで、
青汁と鞄を置いて、
MINI-STOPのプチデミオムライス(¥360)を頂く。既に時刻は15時を廻っており、空腹も手伝って美味しく頂いた。ひょっとすると、MINI-STOPの弁当は美味しいのかも知れない。

その後は、おつまみとクッキーを食べながら、珈琲を飲みながら、メールのチェックと紀行文の続きを仕上げるのに専念する。
何気なく搭乗券を見ると、出発は63番と印字されている。かなり南の方である。ANAラウンジ本館からは少し距離がある。
伊丹便だから、59番か60番あたりと思っていたのだが。よって、少し早め、15時35分頃にラウンジを出て、搭乗口へ向かう。
翼はANA033便、伊丹行きである。

空いているはずと思っていたが、63番搭乗口付近は
黒山の人だかりが出来ており、通行に支障をきたしている。
客層は金曜日とは打って変わって年輩の団体客が多い。
遅刻は困るが、かと言って何も出発30分前から搭乗口付近で固まる必要は無いと思う。電車と違って一度に何人も乗れる訳では無いのだから、隣の62番のベンチに座って待っている方がどれだけ楽か。この辺り、ツアーコンダクターかGHさんが、なぜ指示をしないのか?

出発20分前に優先搭乗開始。
だが、団体客が搭乗口をブロックしているので、前に出るのが非常に困難である。人を掻き分けるようにして前に出て、改札を通過。しかし、
横入りをしたみたいで、気まずさを禁じ得ない。
こんな時は
ANAのGHさんが、改札の外側へ出てきて乗客の整理に当たるべきではないだろうか。

あれほど沢山の乗客が居るなら、当便はほぼ満席近い事が予想されるが、
意外にも、Pクラスには幾つか空席があった。
当機の出発は、遅刻した乗客を待って、定刻より5分遅れた。
離陸して暫くし、低空の雲の層を突き抜けると、鮮やかな青空が広がってきた。
雲の上の世界は、穏やかで殆ど揺れは感じない。下界の景色を全く見ることが出来ないのは残念だが。

ベルトサインが消えると直ぐにプレミアムデリが運ばれてくる。
昼間の便だけあって、真ん中のケーキ(キャラメルムース)が大きな顔をしている。飲み物は珈琲、そして、少し躊躇したが、ワインも貰った。後で服用し、空港バスで眠っておくためである。


伊丹空港が近づくにつれて、雲が次第に茜色に染まっていく。
色づいた雲を突き破って、明かりが灯り始めた大阪の町並みを眼下に見下ろし、伊丹空港に着陸。

到着は5分遅れて、
17時10分。
プレミアムクラス優先降機で、比較的直ぐに出られたのだが、
あべの橋行きのバスは17時15分発である。
後3分しか無い。人混みを掻き分けて、バスターミナルまで3分で走り抜けるのはきっと無理だろう。
ここで機転を効かす。
17時15分はバスがANA側の南ターミナルを出発する時刻である。次の北ターミナル(JAL側)では、5分後の17時20分に発車するはず。
現在時刻は17時12分。ここから3分で南のバス停まで行くのは難しいが、8分で北のバス停まで行くのは充分可能だろう。

出口へ向かう人の流れに逆らって、全く人気の無い中央ブロックを小走りで通過して、北ターミナルへと向かい、北の到着口の階段を下りて、バス停に到着。
丁度、あべの橋行きのバスが到着したばかりであった。
残念ながら、バスはほぼ満員である。しかし乗り遅れて25分待つことに比べると...。相席を覚悟していたのだが、幸い、
最後部の5人掛席を常識人?4名で利用する形となり、窮屈感は無かった。
程良く、機内で服用した睡眠薬が効き出してきて眠りに堕ちる。途中、何があったのか全く記憶が無く、気が付くと、既に阪神高速を降りて、天王寺駅付近まで来ていた。
時刻は間もなく18時。40分近くも掛かっている。恐らく、
阪神高速で渋滞していたのだろう。
バス停近くの喫煙所で目覚ましにニコチンを補給する。今回は適量だったようで目覚めは悪くは無い。そして、近々予定している
神戸便搭乗に備えて、あべの地下センターの金券ショップで
JR西の昼得きっぷ(神戸−大阪¥290)を購入しておく。
その後、阪和線に乗車し、自宅到着は18時30分。
巧く行った。機転を効かせて、乗り遅れた空港バスを捕まえる事が出来たのは、我ながら素晴らしいと自画自賛している。