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川内村 放射線影響の住民相談会10月18日 23時7分
ことし4月に警戒区域が解除された福島県川内村で、放射線による健康への影響について、専門家が住民からの質問に答える相談会が開かれました。
福島県川内村は、警戒区域の解除に伴って4月から自由に立ち入りができるようになりましたが、放射線への不安などから、住民はおよそ4分の1しか戻っていません。
相談会は、健康不安の解消に取り組む環境省と村が専門家を招いて開き、およそ20人の住民が参加しました。
この中で、川内村の住民の内部被ばく検査に携わってきた東京大学医科学研究所の坪倉正治医師が講演し、去年11月から先月までに住民382人の体内の放射性物質の量を測ったところ、8割以上が検出限界未満で、残る2割についても、ごく微量で健康に問題がある値ではないという結果を示しました。
そのうえで、内部被ばくの原因のほとんどは食品だとして、今後も自宅の畑や周辺で採った山菜などは検査を続けるよう求めました。
住民からは「外の空気を吸ったり、洗濯物を干したりしても大丈夫なのか」など質問が相次ぎ、坪倉医師は、いずれも大量に被ばくする心配はないと答えていました。
参加した63歳の女性は「食べ物と内部被ばくについて聞けてよかった。近所で食品の検査ができるので、これからも測るようにしたい」と話していました。
環境省は、こうした相談会を福島県内の各地で年度内に8回開く予定で、今後の対策に生かすことにしています。
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