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【芸能・社会】

海老蔵 14年ぶり浅草歌舞伎

2012年10月20日 紙面から

浅草歌舞伎出演について意気込みを語る市川海老蔵(稲岡悟撮影)

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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(34)が来年1月2日に東京・浅草公会堂で開幕する「新春浅草歌舞伎」に14年ぶりに出演することが19日、分かった。「極付 幡随長兵衛」で大役の長兵衛役に初挑戦するほか、人気演目「勧進帳」で思い新たに弁慶を演じる。

 “若手の登竜門”とされる正月の浅草公演に海老蔵が帰ってくる。1996年の「外郎売」「男女道成寺」を皮切りに99年まで4年連続で出演。本紙などの取材に「1回卒業しているので、本来なら(市川)猿之助くんや(中村)勘九郎くんらがやるべきだが、皆さん襲名興行でいない(笑)。代役みたいなもの」と余裕たっぷり。

 しかし海老蔵にとって同公演は、99年の「勧進帳」で初めて弁慶を演じた舞台。「父・団十郎にもう一度習う。20歳のころと同じことを言ってくるかもしれないが、僕の受け止め方が変わってくるところが一番重要なところ」と再演に対する思い入れは深い。

 さらに自ら企画した能と歌舞伎のコラボ舞台「古典への誘(いざな)い」(14日まで全国7都市で開催)も新たな刺激に。能の演目「安宅」から「勧進帳」が生まれた経緯にも触れながら「『勧進帳』をもう一度、一から作り直したい」と意気込む。

 今回は片岡愛之助(40)が富樫役。以前から「一度一緒にやろうねと話していた」という2人の競演も見どころだ。

 長兵衛役は初代中村吉右衛門ら代々大御所が演じてきた。海老蔵も「本来は40〜50代から演じる役だが、いつかはやらないといけない。浅草なら今までやってない大きな役もできる」と話す。

 来年は浅草に続き、3月には父子で舞台「オセロー」(ル テアトル銀座)に出演。多忙なスケジュールに「来年の抱負は無事に生き延びること」と笑わせた海老蔵。来年4月に開場予定の新・歌舞伎座については「歌舞伎座の上には守り主がいる。だけど上にビルが建つと来ないかも」と旧・歌舞伎座への愛着もにじませた。

 

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