Updated: Tokyo  2012/10/20 16:14  |  New York  2012/10/20 03:14  |  London  2012/10/20 08:14
 

ルネサス出資で経営陣の交代を検討、革新機構と大手企業が-関係者

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  10月19日(ブルームバーグ):経営不振の半導体大手ルネサスエレクトロニクス 出資を検討中の産業革新機構やトヨタ自動車 などは、資本参加が実現した場合、赤尾泰社長らルネサス経営陣の交代を求める見通し。事情に詳しい関係者が、ブルームバーグ・ニュースの取材に明らかにした。

関係者によると機構などは不振の一因が経営陣にあると判断しており、新体制下で構造改革を進める考え。合わせて不採算のシステムLSI(高密度集積回路)事業売却など追加リストラを実施し、世界シェア首位のマイコンに特化して再建を目指す。新経営陣の人選は未定。ルネサス広報の小林洋一氏は経営陣交代に関するコメントを避けた。機構のコメントは得られていない。

ルネサスの今期(2013年3月期)純損益予想は1500億円の赤字と、2010年の設立以来3年連続で純損失を出す見通し。再建に向けて機構やトヨタなどが総額2000億円規模の出資を計画しており、11月中の合意を目指している。トヨタのほかパナソニック日産自動車デンソー なども参加を検討している。

ルネサスについては米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR )も1000億円の出資を提案している。大株主であるNEC、日立製作所、三菱電機の3社と主力銀行は1日に、リストラ費用として計970億円の支援を行った。

記事についての記者への問い合わせ先:東京 天野高志 tamano6@bloomberg.net;

記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.netMichael Tighe mtighe4@bloomberg.net

更新日時: 2012/10/19 14:57 JST
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