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宮城・石巻 養殖カキの水揚げ
10月14日 16時19分

宮城・石巻 養殖カキの水揚げ
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宮城県で15日養殖カキの出荷が解禁されるのを前に、震災で大きな被害を受けた石巻市でもカキの水揚げが始まりました。

このうち石巻市の福貴浦漁港からは、14日朝6時ごろ漁業者が沖合の養殖場に向かい、ロープにつるしたカキを海中から引き揚げました。
長さ10メートルほどのロープには、およそ600個のカキがついていて、1時間ほどの作業で船の上はカキの入ったかごでいっぱいになりました。
宮城県漁業協同組合によりますと、ことしはカキの生育が例年より遅れ、出荷の解禁も2週間余り延期されました。
震災で大きな被害を受けた宮城県内の養殖カキは、今シーズンの生産量が去年の3倍の927トンまで回復する見通しですが、それでも震災前の30%程度です。
水揚げしたカキは、例年は港にある施設で一晩かけて殺菌し、殻をむいてから出荷します。
この漁港では津波で被害を受けた施設の復旧が間に合わないため、仲買業者が殻付きのまま買い付けて、消毒したうえで出荷するということです。
県漁協石巻総合支所かき部会の石森裕治副部会長は「震災以来、2年ぶりの出荷でこの日を待ち望んでいた。消費者に石巻のおいしいカキを食べてもらいたい」と話していました。
宮城県の養殖カキは、15日から出荷され、本格的なシーズンが始まります。

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