Updated: Tokyo  2012/10/20 16:11  |  New York  2012/10/20 03:11  |  London  2012/10/20 08:11
 

中国の不動産会社、NYブルックリンで住宅用地を取得

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  10月19日(ブルームバーグ):中国の不動産開発会社、鑫苑置業 は米ニューヨーク市ブルックリンのウォーターフロントに近い住宅用地を取得した。200世帯余りが入る集合住宅を建設できる広さで、同社によれば、中国企業が米国でこうした規模の住宅用地を確保するのは初めて。

用地取得で助言役を務めたオマー・オズデン氏によれば、鑫苑置業は先月、同市ウィリアムスバーグ地区のケント・アベニュー421番地の土地2エーカー(約8100平方メートル)を5420万ドル(約43億円)で購入した。鑫苑置業のウェブサイトによると、同社は中国の安徽省合肥や河南省鄭州、四川省成都などで2100万平方フィート(約195万平方メートル)超の宅地を開発した実績がある。

ニューヨークで最も人気があるブルックリン地区では住宅需要が高まっており、米資産運用会社インベスコや資産家サム・ゼル氏率いるエクイティ・レジデンシャルも関心を示している。リアル・キャピタル・アナリティクスによれば、中国企業による大規模な住宅用地の取得は同社のデータがさかのぼれる2000年以降で鑫苑置業が初めて。

リアル・キャピタルの調査責任者、ダン・ファスロ氏は、「中国政府が国内企業の海外進出を望んでいることに疑いの余地はない」と指摘。「今回の用地取得はただ事ではない。多くの中国不動産開発会社が国外に目を向けており、最大の成果を祖国に持ち帰る考えだ」と述べた。

原題:Beijing-Based Developer Buys NYC Site in First for a ChinaFirm(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク David M. Levitt dlevitt@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Kara Wetzel kwetzel@bloomberg.net

更新日時: 2012/10/19 14:32 JST
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