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被災地の犬の尿にストレス示すホルモン10月19日 5時12分
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東日本大震災の影響で飼うことができなくなり、放置されるなどしていた福島県のペットの犬の尿から、ストレスの度合いを示すホルモンが高い値で検出され、調査を行った相模原市の大学の研究チームは、飼い主と急に離れ離れになったことが強いストレスになっていると分析しています。
東日本大震災の被災地では、仮設住宅などに避難したために飼えなくなったペットが放置されて、野良犬になったり、保健所などに持ち込まれたりするケースが多くなっています。
こうしたペットを調べている、相模原市にある麻布大学獣医学部の研究チームは、福島県内の保健所から譲り受けるなどした17匹の犬の健康状態について、ことし3月までのおよそ10か月にわたって調べました。
その結果、1ミリグラム当たりの尿に含まれる「コルチゾール」というホルモンが、およそ300ナノグラムと、ほかの県の保健所に持ち込まれていた犬の5倍から10倍になっていたということです。こうした犬は、しつけなどの学習能力が低下するなどしているということで、研究チームは、急に飼い主と離れ離れになったことが強いストレスになっていると分析しています。
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