PC遠隔操作:三重県警、逮捕の男性に謝罪
毎日新聞 2012年10月19日 12時20分(最終更新 10月19日 14時12分)
三重県警は19日午前、伊勢神宮を爆破する予告をインターネットの掲示板に書き込んだとして威力業務妨害容疑で逮捕した津市の無職男性(28)に誤認逮捕を認めて謝罪した。一連のパソコン(PC)遠隔操作事件で、逮捕された本人への謝罪は初めて。
県警捜査1課によると、逮捕した県警伊勢署の栃木新一署長と池田修之刑事1課長の2人が自宅に出向き「男性と家族に多大なご迷惑をおかけし、おわびする。慎重に捜査した過程で、パソコンから遠隔操作するファイルを発見した。真犯人と名乗る者からの犯行声明も精査し、第三者の犯行と判断した。犯人を検挙し、全容を解明したい」などと謝罪した。男性は「逮捕されてショックだ。真犯人を逮捕してほしい」と話したという。
男性は9月14日に逮捕されたが一貫して容疑を否認。送検後にパソコンから遠隔操作ウイルスが発見され、津地検は同21日、処分保留で男性を釈放した。【谷口拓未】