学研総合研究所調査、「理科離れ」の理由とは
同調査は2012年7月下旬に、マクロミルの協力を得て、全国の小学6年生の子どもと同居する2,240名を対象に回答を依頼し、都市部400名、地方部600名の回答が集まった時点で終了した。また男女比については都市部男子200名・女子200名、地方男子300名・女子300名とした。データを精査した結果、有効回答は1028名となり、これを母数として全体の分析を行ったという。
「あなたのお子さんは、理科が好きですか」という回答結果と理科の学習に影響を及ぼすのではないかと考えられる8つの活動(※)について「とても好き」の場合には3点、「まあ好き」には2点、「あまり好きではない」には1点、「まったく好きではない」には0点を与え、回答者ごとの合計得点(理科活動得点)を算出した。その分布に基づいて全体が約3等分となるように「低群」、「中群」、「高群」の3グループに分割した。
その結果、日頃理科的な活動を行っている「高群」は95%、「中群」は74.9%、「低群」は48.7%が「理科が好き」と回答しており、日頃から理科に関連するような活動を頻繁に行った子どもは圧倒的に「理科が好き」ということが言える。
※8つの行動とは、「野原や空き地、里山、川などの自然の多いところに出かけたり、遊んだりすること」「博物館や美術館、図書館に行くこと」「天体や気象の観測・観察をすること」「科学や理科に関する本を読んだり、図鑑を見たりすること」「科学や理科に関するテレビ番組を視聴すること」「身の回りにある日常品や自然のものを使って、おもちゃなどを作ること」「機械の製作・修理や分解をすること」「植物や動物、昆虫を育てること」を指す。
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