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【プロ野球】巨人崖っぷち 原監督「もう1敗もできない」2012年10月20日 紙面から ◇CSファイナルステージ第3戦 中日5−4巨人
中日が競り勝った。4−4の延長10回2死一、三塁から代打の堂上剛の中前打で勝ち越した。2回に谷繁の2点適時打で先制するなど序盤から優位に進めながら6回に同点とされたが、7回以降は4投手の継投で無得点に抑えた。巨人は4回に村田のソロ、6回には高橋由の2ランで反撃したが、10回から登板した6番手の西村が踏ん張れなかった。 ◇ 泥沼だ。圧倒的な強さでペナントレースを制した巨人が、一気に土俵際に追い込まれた。悪夢の3連敗。延長10回に守護神西村が崩落。原監督の表情が赤く染まる。試合後、取材陣の質問を受け付けたのは一問だけ。約1分間で切り上げ、会見場を後にした。 百戦錬磨の将が平常心を見失った。「総力の中で戦い、もう1敗もできない状況になった。そういった中で明日(20日)を迎え、しっかりと戦うというところですね」とまくしたてると、続く質問を遮った。「これ以上もこれ以下もないと思うんだけど」 前夜の敗戦を受け、慌ただしく動いた。CSメンバーから脱落し、ジャイアンツ球場で調整していた小笠原とエドガーが試合前練習に緊急合流。原監督は「ちょっとテコ入れですね」と説明。出場選手登録は見送られたものの、落ち着きを失った印象はぬぐえなかった。 スタメンにもメスを入れた。2番に谷、8番に寺内というオーダーは、開幕逆噴射の5連敗を止めた4月8日の阪神戦と同じ。先発宮国がプロ初登板初先発で勝利投手となり、1引き分けをはさんでの4連勝につなげた験の良い組み合わせでもあった。 その打線は本来の長打力を見せ、6回には高橋由の起死回生の2ランで同点。投手陣も宮国から必死の継投。引き分けであれば、リーグ優勝のアドバンテージが生きる。踏ん張った。粘った。それでも、最後は竜に突き放された。 「結果として勝つことができなかった」。原監督は具体論を避け、王手をかけられた事実を受け入れた。あと1つ負けると、ペナントレースでの独走が泡となる。もう後がない。最悪のシナリオが、目の前に置かれている。 (井上学) PR情報
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