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2012年3月12日16時52分

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ボーン・上田賞に朝日新聞上海支局記者ら

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写真:奥寺淳・上海支局長=昨年7月に中国浙江省温州で起きた高速鉄道の脱線事故現場で拡大奥寺淳・上海支局長=昨年7月に中国浙江省温州で起きた高速鉄道の脱線事故現場で

 優れた報道で国際理解に貢献したジャーナリストに贈られるボーン・上田記念国際記者賞の2011年度の受賞者が12日、朝日新聞上海支局の奥寺淳記者(41)と毎日新聞欧州総局の会川晴之記者(52)に決まった。朝日新聞からは10年度の中国総局の峯村健司記者(37)に続き、中国報道で2年連続の受賞だ。

 奥寺記者は、産経新聞の記者を経て、1996年に朝日新聞に入社。仙台支局、経済部、香港支局で勤務した後、09年から上海支局長。昨年7月、中国浙江省温州市の高速鉄道の追突・脱線事故で、現場にいち早く入り、鉄道当局が掘った穴に先頭車両を埋めた様子を詳報した。

 この報道は、中国のインターネットの掲示板やミニブログ「微博」などで転載され、「証拠隠滅」として中国鉄道省への異例の批判が中国社会に広がるきっかけのひとつとなった。

 また、中東に続いて中国の民主化を求めた「茉莉花(ジャスミン)革命」が呼びかけられた昨春には、上海で若者が公安当局者に髪をつかまれて連行される現場に立ち会い、写真とともに報道していた。

 同賞委員会は授賞理由に「制約が厳しい環境でのひるまぬ報道姿勢」をあげた。ウイグル族やチベット族といった少数民族の人権侵害問題などについて「意欲的に報道」とも評価。「中国社会の負の部分に光を当てた」とした。

 会川記者は87年入社。東京本社経済部、政治部、ウィーン支局などを経て09年から欧州総局員。日米両国がモンゴルで進めていた核廃棄物処理場計画を報じた。

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