「執筆記事」の一覧

2010 年 11 月 1 日 

売り上げがアップするホームページ制作や上位表示するSEO対策 ウマい話には一歩踏みとどまろう

商売用のホームページを運営していると、順位アップを確約するSEO業者や、売り上げがアップするHP作成・リニューアル、ネットショップ構築のセールスが絶えないのではないだろうか? その中には、リース契約を結ばせ、契約後はまったくフォローなしといったケースもあるようだ。なので、今回はほんの一部ではあるは、契約する前に一歩踏みとどまるきっかけとなるような内容にしてみたので、参考にしていただきたい。

SEOは内部と外部の大きく2つ。自分ではどうにもならない外部施策で業者の売り込みがある

そもそも「SEO」とは「検索エンジン最適化」と訳され、ひと言で言えば、狙ったキーワードで検索された時に、検索結果の上位にヒットするようにする施策のこと。検索結果の1ページ目に表示されれば多くのアクセスが見込めることから、ネット広告と合わせてSEOを重視しているわけだ。別の機会に詳しく述べるが、SEOにはホームページの構造をカスタムしたり、狙ったキーワードを埋め込んだりする内部的なものと、他HPから自店HPへのリンクを増やすなどの外部的なものがあり、素人がやって簡単に効果を得られるものではないものの、勉強すれば基本レベルは自分でもできる。そこはバイクの整備やカスタムと似たところがある。結局のところ、SEOのポイントは大きく2つで、HPの作り込みか外部からのリンクになる。この外部リンクを売り文句に「3000リンクで●●万円」と契約させては、実際にはリンクされなかったり、契約までのセールス電話は毎日あっても、契約後のアドバイスやコンサルについてはまったくの音信不通など、結局、お金だけ払って何の結果も得られずといったケースもある。すべてがそうではないが、SEO業者選びは慎重にしたいところだ。「SEO 対策」などと検索してみて上位にヒットしない、自身のSEOもできていないSEO業者は要注意だ。

ホームページ&ネットショップの運営費用は、リース契約するほど高額になるものではない

すでに運営している方ならお分かりだと思うが、ホームページのスタートにはどれくらいかかるだろうか? パソコンやネット環境は整っている前提で、最低限必要なものはホームページ作成や画像加工ソフト、それとレンタルサーバーなどの「HPのデータ置き場」となる。契約しているプロバイダーのHPスペースや、無料HPサービスを使えばレンタルサーバー代はタダ。ソフト代1~2万円程度とちょっとの労力でHPは公開できる。無料ブログをHP代わりにすれば、HP作成ソフトも不要となる。「●●●.com」といった独自ドメインを取り、レンタルサーバーを借りても、安いところであれば両方の年間費用は1万円程で収めることができる。これが基本費用だ。作成や管理を外部に委託する場合は、最初の作成料、その後の更新・管理料が発生し、HPの規模や業者によって料金は異なるが、莫大な費用がかかるものではない。にもかかわらず、パソコンやソフトとHP作成のセットで総額数百万の長期リース契約をさせようとする業者がいる。ネットショップに関しても同様で、安いところでは年間2万円程でネットショップ(ショッピングカート)サービスを利用できるが、「必ず売れる」ことをアピールし、やはりリース契約を結ばせようとする。こういった話があった場合は、一歩踏みとどまり、安易な契約はすべきではない。

自分を守るのは事前の知識や情報収集。契約の前に一歩踏みとどまって「検索」してみよう

まとめとして、SEOをうたう業者の「必ず1ページ目にヒットする」など「必ず」「確実に」などというのは信用してはならない。グーグルやヤフーなどの検索エンジン側は日々アルゴリズムを変化させているし、ライバル店が同じようにSEOをやっていれば当然検索順位は変化する。だから「確実に1ページ目」なんて言い切れないのだ。

また、HPやネットショップのリース契約も、HP制作ソフトやレンタルサーバー、ドメインの一般的な料金が分かれば、「月額5万円の5年リース」なんていう契約がいかに高いものか分かるはず。ましてや、リース契約は満期時に自分のモノにならない可能性が高く、せっかく作って運営してきたHPを消滅させることになりかねない。さらに、完成までに時間がかかる、完成のレベルが低い、対応が悪いなどで契約を解除しても、リースの支払いは継続してしまう。何でも自分でやった方が良いとは言わないが、基礎知識だけはしっかり持って、間違いない業者選びや怪しいセールストークの回避に役立てよう。

SEOやHPを含め、電話機などのリース契約に関することは経済産業省の中小企業庁のHPにも掲載されており、SEO業者の対応や成果、ホームページ・ネットショップリースについては、トラブルに対応してくれる弁護士や協議会もある。気になることが発生した場合は、すぐに連絡してみよう。

リース契約についてのお問い合わせ

  • 社団法人リース事業協会

    http://www.leasing.or.jp/

    「電話機等リース相談専用ダイヤル」
    03-3234-2801

  • 経済産業省 中小企業庁 広報相談室

    http://www.chusho.meti.go.jp/faq/index.html

    (相談事例)
    03-3501-4667

  • 各地方経済産業局 中小企業課(一覧)

    http://www.chusho.meti.go.jp/link/keizaikyoku.html

  • 独立行政法人 中小企業基盤整備機構(中小機構)

    http://www.smrj.go.jp/

    「なんでも相談ホットライン」
    0570-009111

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2010 年 10 月 1 日 

同じ画像ばかりで整理がつかない・・・ デジカメ写真の取り込み&管理ひと工夫

「デジカメ写真をパソコンに取り込む」とひと言で済む作業も、なかなか簡単にはいかないのが実際のところで、取り込み後、写真がどこに保存されたのか分からなかったり、どういうわけか写真がダブっている方もいるはずだ。そこで今回は、写真の取り込みや管理について見てみる。

デジカメ画像取り込み時にありがちな失敗

デジカメや携帯電話で撮影した写真はどのように保管・管理しているだろうか? 携帯電話は撮りっぱなしが多いかもしれないが、ほとんどの方がパソコンに取り込んでいるはずだ。ただ、パソコンに取り込む際には注意点がある。まずは取り込みソフトの使い方。これを間違ってしまうと、同じ画像を何度も取り込んでしまい、無駄に容量を消費してしまうどころか、後で閲覧する時に訳が分からなくなってしまう。次に、フォルダーの分け方。これを失敗すると、どこに何の写真を保存したか分からなくなり、後で目的の写真を探すのが困難になる。デジカメやメモリーカードを接続したときに表示される、ウインドウズ標準の「スキャナとカメラのウィザード」を使って取り込むよりも、デジカメ付属の写真管理ソフトやフリーソフトを使った方が、はるかに効率的に、かつ、失敗なく取り込むことができる。この後、写真管理ソフトの使い方やフォルダーの分け方、重複写真の削除方法を見ていく。

取り込みソフトは1つに絞る

実例で、デジカメをパソコンに接続すると、「この動作の起動に使うプログラムを選択してください」というウインドウの他に、複数の写真管理ソフトが立ち上がり、それぞれで取り込み作業を行ってしまったために、写真が重複して保存されてしまった上に、どのソフトでどこに保存されたか分からない状態に。「デジカメ接続→ソフトが自動起動」という親切な機能が「余計なおせっかい」となった形だ。今は複合機(プリンター)にも写真管理ソフトが同梱されており、また、デジカメを買い換える度に添付のソフトをインストールすると、こういった状態に陥りやすいので、使うソフトをひとつに絞ろう。方法は、使わないソフトの環境設定で自動起動を止めるか、前述の「この動作の起動に使うプログラムを選択してください」の画面で、「この動作には常にこのプログラムを使う」にチェックを入れた上で、希望のソフトを選択しよう。基本的には添付のソフトが良いが、グーグルの「ピカサ」も優れているので使ってみよう。

分かりやすいフォルダー管理

写真管理ソフトで取り込む際にポイントとなるのがフォルダー名。「平成22年夏ツーリング」などと具体名を付ける方が分かりやすそうだが、日付にした方が整理しやすく、長期的に見るとこちらの方が分かりやすくなる。どのソフトでも撮影日でフォルダーを自動作成して保存してくれるはずなので、まずは撮影日で保存。ピカサの場合は「2010-10-01」と年月日の間にハイフンが入ったフォルダー名となる。後でこのフォルダー名を「2010-10-01温泉ツーリング」などとしておけば、時系列での並べ替えにも対応でき、何の写真が入っているのかも一目瞭然だ。さらに、大分類として「2009年」「2010年」、中分類として「2010年9月」「2010年10月」といったフォルダーを階層状態で用意しておけば、マイピクチャー内はだいぶ整理できるはず。さらに、CD-RやDVD-Rにバックアップする際にも年月ごとにできるので、一見分かりにくそうな日付別管理も、結果的には効率良く整理できるのだ。

ダブった写真を効率的に削除

冒頭の話に戻って、複数の写真管理ソフトで重複して同じ写真を取り込んでしまった場合、撮影年月日ベースでフォルダーを作成・保存していれば、同じ場所に同じ写真が保存される可能性が高いため、重複した写真を見比べて削除するのも簡単だが、ソフトによって保存場所やフォルダー名が異なる場合は、重複写真を見つけるのがかなり面倒になる。そんな時に便利なのが、重複した写真を探してくれるソフト、または類似写真を検索してくれるソフトだ。そのひとつに「重複画像カッター」がある。同一フォルダー内と複数フォルダー内の2通りで検索でき、同一フォルダー内のチェックでは、2枚の画像を対比して確認することができる。ピカサでも同様のことができ、「ツール」→「試験運用」→「重複ファイルの表示」で確認することができる。手を加えずコピー&貼り付けした写真で試したところ、ちゃんと重複画像として表示された。JPGの圧縮率を変えただけのものは、見た目はまったく同じでも「重複」として認識されなかった。

この動作の起動に使うプログラムを選択

この動作の起動に使うプログラムを選択


デジカメやメモリーカードを接続すると表示される「この動作の起動に使うプログラムを選択」する画面。ここでウインドウズ標準のウィザードは選択せず、1つに決めた取り込みソフト、または「何もしない」を選択しよう。

ピカサ

ピカサ


デジカメ等に付属の取り込みソフトはとても便利だが、満足できない方はグーグルの「ピカサ」を使ってみよう。撮影年月日で取り込みができ、また、使い勝手も良い。ネット上のウェブアルバムと連動して写真を公開するのも簡単だ。

撮影年月日ベース

撮影年月日ベース


フォルダー分けには色々な方法があるが、写真の管理については撮影年月日ベースとした方が、長期的に見てベストだろう。大分類を「年」、中分類を「年月」としているが、ここは自由。一番下の階層を年月日+具体名とすれば中身が分かりやすい。

重複画像カッター

重複画像カッター


重複した写真を探してくれる「重複画像カッター」。同一フォルダー内検索用と複数フォルダー検索用の2つに分かれている。同一フォルダー用ではファイル情報や画像を対比でき、ためらわず削除できる。

重複ファイル表示

重複ファイル表示


実は、ピカサにも重複画像表示機能がある。「ツール」→「試験運用」→「重複ファイル表示」でダブった写真を表示してくれる。複数の取り込みソフトを使ったために、重複ファイルが点在しているケースでもチェックできる。

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2010 年 9 月 1 日 

発信者側も閲覧者側もストレスなく 快適にPDFファイルを閲覧しよう

ファイルの一形式として定着したPDF。以前、作成するにはアドビ・アクロバットが必要だったが、ワードやエクセルで用意したファイルをPDFに変換するフリーソフトが登場したことで、誰でもPDFファイルを作成できるようになり、閲覧・作成ともに身近な存在となった。そんなPDFファイルだが注意点もあり、今回はそこに注目してみる。

身近で便利なPDFだが難点は「重い」こと

今ではすっかり一般的となったPDFファイル。ショップからのお知らせやイベントの参加申込書などをPDFファイルにして発信している方も多いはずだ。今さら説明は不要かもしれないが、閲覧ソフトのAdobe Reader(以下、アドビリーダー)がインストールされていれば、パソコンの環境に関わらず、デザイン(レイアウト)が崩れることなく表示・印刷できるので、役所等への公的な申請書にも使われているし、また、雑誌等をスキャンして、そのままPDFファイルでパソコンに保存できるのはインクジェット複合機の当たり前の機能となっている。

身近で便利なPDFファイルだが、難点もある。それは「重い」こと。写真を多用した場合はもちろんのこと、ワードやエクセルで作成した文書を変換する際にも、その方法によってはファイルサイズが必要以上に大きくなってしまう。これをそのままホームページ上に公開してしまうと、閲覧者のストレスになることは必須。あまりにも表示に時間がかかる場合は、閲覧せずにホームページから去って行ってしまうということにもなりかねない。せっかくの訪問者を逃さないためにも、ショップ(発信者)側はPDFファイルの取り扱いにひと工夫したいところだ。

できるだけPDFファイルを軽量化しよう

光回線がだいぶ普及し、インターネット環境はかなり良くなってきているが、地域によってはまだエリア外だったり、インターネット料金を安く済ませたいために、あえて低速のADSLに加入しているケースもある。その場合、ネットの表示速度は遅くなり、ファイルのダウンロード時間が長くなるのはお分かりだろう。

発信者側は、全国的にはそういった環境下もあるということを考慮し、できるだけサイズが小さいPDFファイルを用意したほうがよい。ワードやエクセルをPDFファイルに変換できるフリーソフト「PrimoPDF(プリモPDF)」では、大きく4つの作成モードがあり、画面表示用に低い解像度となる「スクリーン」か、画像を圧縮し、ウェブやオフィスでの使用に適した「ebook」の両方を試してみて、ファイルサイズの小さい方をホームーページ上に公開すればよいだろ。

すでに出来上がっているPDFファイルの容量を小さくしたい場合は「PDF Slim」を使うと便利。ドラッグ&ドロップするだけで4段階の圧縮が可能となっている。オフィス2007を使用している方なら、PDFファイルを出力できるアドオンがマイクロソフトで用意されているので、そちらをインストールしておこう。

閲覧はPCに保存してから。他のソフトも併用すると快適

さて、発信者側としてショップが注意してPDFファイルを公開したとしても、他のすべてがファイル容量を考慮しているとは限らない。クリックすると表示されるまでにかなり間が開くという場合は、一度キャンセルして、右クリック→「対象をファイルに保存」(Firefoxの場合は「名前を付けてリンク先を保存」)でパソコン内に保存してから閲覧しよう。中にはリンク先がPDFファイルであることや、ファイルサイズを表示していないサイトもあるが、自店のサイトでは必ず表示するようにしよう。

PDFファイルを閲覧するには、冒頭で述べたアドビリーダーが一般的だが、「PDF-XChange Viewer」のような高機能閲覧ソフトもある。こちらは、閲覧のみならず文字を入力するなどの編集も可能で、複数のPDFファイルをタブで切り替えることができる。単に見るだけならアドビリーダーで十分だが、こうした便利なソフトをひとつインストールしておいても損はない。

最後に、PDFファイルを介したウイルスも存在する。閲覧するだけで感染してしまうため、アドビリーダーを最新版にしておくのは最低限の措置で、ウイルス対策ソフトは必須となってくる。便利なPDFだが、閲覧にはウイルスの危険も存在するということを覚えておこう。

PRIMO PDF
PrimoPDF(プリモPDFをインストールすると、ワードやエクセルなどの「印刷」からプリンターの選択でPrimoPDFに切り替えることでPDFファイルを作成してくれる。各モードで試しに作成し、ファイルサイズが小さいものをホームページで公開しよう。

PDF SLIM
PDFファイルのサイズを小さくしてくれる「PDF Slim(PDFスリム)」。ソフトを起動し、ここにPDFファイルをドラッグ%ドロップするだけと実に簡単。低画質(高圧縮)にするほどファイルサイズが小さくなる。

NMCA
NMCA・日本二輪車協会のニュースリリースのページ。各リンクの頭にアイコンを表示させることで、このリンク先がPDFファイルであることが分かるようになっている。この他、「PDF形式:450KB」とひと言添えておく方法もある。

PDFエクスチェンジビューアー
上部のメニュー部分がワードやエクセルに似ていて親しみやすい「PDF-XChange Viewer」。フリーソフトながら文字の入力などPDFファイルの編集が可能で、複数のPDFをタブで切り替えることができ、とても便利。

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2010 年 8 月 1 日 

インターネット・エクスプローラーが立ち上がらなくてネットが見れない・・・アドオンの無効化や別ブラウザーで対応しよう!

ホームページの閲覧で当たり前のように使っているインターネット・エクスプローラーをはじめとしたブラウザー。稀にではあるが、ウイルスやアドオンが原因で動きが悪くなったり、立ち上がらないといった状態になる。こうなるとネットに依存している現在ではとても不便だし、仕事にも影響してくる。今回は調子が悪くなった際の対処方法を見てみる。

インターネット・エクスプローラーが何となくおかしい

長年パソコンを使うなかで、様々なソフトをインストールしたり、データの保存や削除を繰り返すうち、だんだんとパソコンの動きが遅くなってきたり、調子が悪くなってくるのはご存知のとおり。何かのきっかけで新品購入時の状態に戻した際には、「こんなに快適なのか!」と驚くはずだ。ホームページを閲覧するブラウザーに限定してみても同じことが言え、最も多く使われているインターネット・エクスプローラー(以下、IE)をはじめとして、現在のネット閲覧にはブラウザーに様々な追加プログラム(アドオン)が必要となっている。代表的なものに、YouTubeなどの動画の閲覧に必要なAdobe(アドビ)のFlash Player(フラッシュ・プレーヤー)が挙げられる。一度でも動画を見たことがある方ならアドオンとしてインストールされているはずだ。

 この他、ポータルサイト等が提供しているツールバーやメッセンジャーもこうしたアドオンやプラグインの一種で、これらがいくつも積み重なるうちにブラウザーの調子が悪くなったり、最悪の場合はブラウザーが正常に立ち上がらないといった状態になることがある。もしこうなってしまった場合は、まったくネットの閲覧ができないわけで、日常的に使用している方にとっては仕事にも支障をきたすことになるだろう。

IEが起動しなくなった時の対処

さて、実際にIEが起動しない、正常に使えない場合はどうしたらよいだろうか? ひとつの方法として、セーフモードでパソコンを起動し、IEを立ち上げてみるといいだろう。まず、セーフモードでパソコンを起動するには、電源を入れ、ウインドウズのロゴが表示されている間にF8キーを数回押し続ける。すると、起動するモードを選択する画面が表示されるので、矢印キーで「セーフモードとネットワーク」を選択してEnterキーを押す。すると、通常とは少々異なった画面でパソコンが起動するので、IEを立ち上げてみよう。

続いて、IEの「ツール」から「アドオンの管理」をクリックし、表示された画面の「ツールバーと拡張機能」を見てみると、インストールされているアドオンがいくつもあるはずだ。それらの状態が「有効」となっているものを選択し「無効にする」ボタンをクリックすると無効化できる。1つずつ無効化してパソコンを再起動、IEが立ち上がるか確認していけば、どれが原因となっているか追及できるだろう。ただ、アドオンの数が多い場合は、この作業を繰り返すのにかなりの時間を要するため、一気に全てを無効化してもよいだろう。

また、ここでIE以外のブラウザーをインストールしておくことをオススメする。

他のブラウザもインストールしておくと安心

IEが使えない状態でIE以外のブラウザーをインストールするには、前述した「セーフモードとネットワーク」でパソコンを起動し、IEを立ち上げる。インストールするブラウザーは別表で紹介しているどれでも構わない。ここではIEの次にシェアが高い「Firefox
」を例に挙げてみよう。IEを立ち上げたら「Mozilla(モジラ)」(http://mozilla.jp/)にアクセス。「無料ダウンロード」をクリックしてインストーラーをダウンロードして実行しよう。フリーソフトをインストールしたことがある方なら何の問題もなくできるはずだ。

 インストールが完了したら通常モードでパソコンを再起動し、Firefoxが立ち上がるか確認しておこう。これで、もしIEがダメになった場合でも、ホームページ・ウェブサイトの閲覧は可能になる。ただ、サイトのサービスによってはIE推奨またはIE以外は使えない場合がある。頻繁に使うサイトがこれに該当するときは、IEをきちんと使える状態に戻しておかないといけない。アドオンの無効化でもIEがおかしい場合は、「マイクロソフト サポート オンライン(http://support.microsoft.com/)からIEのインストーラーをダウンロードできるので、これで再インストールを試してみよう。

インターネット・エクスプローラー以外のブラウザー

  • Firefox(ファイアーフォックス)
    インターネット・エクスプローラーに次ぐシェアを誇る。豊富なアドオンで自分好みにカスタムできる。

    http://mozilla.jp/

  • Chrome(クローム)
    グーグルが提供するブラウザー。表示速度の速さに定評がある。上部のメニュー部分はシンプルな構成となっている。

    http://www.google.com/chrome/

  • Safari(サファリ)
    Appleが提供するブラウザーで、話題のiPadやiPhoneにも採用されている。クローム同様にメニュー部はシンプル。

    http://www.apple.com/jp/safari/

  • Opera(オペラ)
    シェアとしてはかなりの少数派となるが、携帯電話等にも採用されているブラウザーで、使い勝手は悪くない。

    http://jp.opera.com/

FLASHプレーヤー
アドオンのひとつであるFLASHプレーヤーがインストールされてないと、FLASH形式の動画は表示されない(再生できない)。YouTubeも同様だ。

セーフモード
セーフモードで起動するには、パソコンの電源を入れてすぐにF8キーを数回連打すると、このような画面が表示されるので、「セーフモードとネットワーク」を選択する。ただの「セーフモード」ではネットの閲覧ができない。

アドオンの管理
インターネット・エクスプローラーでは「ツール」→「アドオンの管理」でこの画面が表示され、アドオンを無効化できる。IEの調子が悪い場合、1つずつ無効化し、PCを再起動して状態を確認してみよう。

ファイヤーフォックス
ブラウザー「Firefox」やメールソフト「Thunderbird」を提供するMozilla(http://mozilla.jp/)。IEに加えてFirefoxも使うようにしておくといいだろう。

ファイヤーフォックス メニュー部分
Firefoxのメニュー部分はIEとそれほど変わりなく、抵抗なく使えるはず。グーグルとノートンのツールバーがインストールされているが、IEが調子悪いときは、こうしたツールバーを削除してしまうのもひとつの手だ。


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2010 年 7 月 1 日 

パソコンが壊れた時の必需品 リカバリーディスクをちゃんと用意しておこう!

データを外付けHDDにバックアップしておいても、それはあくまでもデータだけ。壊れた時の再インストールにはリカバリーディスクが欠かせない。紛失してしまったり、中古で入手して元々付属しないといった場合でも、パソコン全体のバックアップ&リカバリーディスクの作成ができるので、是非試してみていただきたい。

バックアップの種類もいろいろ

定期的にパソコンのバックアップをしているだろうか? ウインドウズXPのパソコンだと、初期の2001年後半から2002年頃に購入したものであれば8年経過したことになり、いつハードディスクが壊れてもおかしくない状態といえる。そんな不測の事態に備えて、日頃のバックアップを習慣づけておいたほうがいいだろう。

一言でバックアップと言っても、その方法はいくつもあり、マイドキュメントに保存しているデータを外付けHDDにコピーしておく、CD-RやDVD-Rに画像や動画を保存しておくといったシンプルな方法から、ソフトやアプリと呼ばれるプログラムを含めたHDD全体をコピーしておくなど様々。マイドキュメント内のデータしかバックアップしていない場合、もし壊れた場合は、パソコンに付属のリカバリーディスクからウインドウズを再インストールし、必要なソフトやドライバも入れ、バックアップしていたデータを戻すといった流れになり、とても面倒だ。

リカバリーディスクありますか?

ここで、お手元にリカバリーディスクはちゃんとあるだろうか? ない場合は前述の作業はとても困難になる。数年前までのパソコンであれば必ず付属しているはずなので一度確認しておこう。近年のパソコンだと、最初から付属していないことが多い。これは、HDD内にリカバリー用のデータを保存しているためで、最初に使い始めるときにリカバリー用のディスクを作成するよう指示されることが多い。この時に作成していない場合は、すぐにでもCD-RやDVD―Rを用意して作っておくべきだ。また、中古で入手したパソコンの場合も、本来あるべきリカバリーディスクがないケースがある。こういった場合は、データのバックアップ機能だけではなく、リカバリーディスクが作成できるバックアップソフトを使えば、再インストール用のCDやDVDが作成できるので安心だ。外付けHDDを購入する際に、こういったバックアップソフトが付属しているものを選べばいいだろう。

必要なソフトをインストールした状態のリカバリーCDも作成可能

今回は「EASEUS Todo Backup」というフリーソフトを使ってみる。「EASEUS」にはデータ復旧、パーティション管理、ディスクコピーのフリーソフトがあり、その中のひとつにバックアップソフトも無料でダウンロードできる。インストールまでの説明は省略し、実際の使い方はとても簡単。「Backup」をクリックし、バックアップするドライブ(Cドライブ)を選択、次に保存先を選択するだけで、基本的にはこれだけでバードディスク全体のバックアップができる。あとは、起動用のCDやDVD(ブータブルディスク)を作成しておけば、万が一ウイインドウズが起動しなくなった場合でも、CD等から起動しバックアップを復元することができる。バックアップはCDやDVDのサイズに合わせて分割することもできるので、まさに、現在の状態を復元できるリカバリーディスクが作成可能だ。同じフリーソフトで「Paragon Backup&Recovery」もあり、こちらも同様の機能を有する。

更新プログラム適用後のウインドウズCDも作成可能

何らかのトラブルでウインドウズXPを再インストールしなければならない、と仮定しよう。手元にある再インストール用CDがサービスパック1(SP1)の場合、再インストール後、インターネットに接続し、ウインドウズアップデートを実行すると、かなりの長時間に渡って「更新プログラムのダウンロード→インストール→再起動」を繰り返すことになる。ウインドウズを最新の状態にするには避けて通れないのだが、これがとても煩わしい。そこで、サービスパックを適用した状態のCDを作成できるソフト「SP+メーカー」を使うと便利だ。SP2以前のCDを入れ、出力先フォルダー等を指定し、作成をクリックするだけで、必要な更新プログラム等のダウンロードが始まり、CDの中身と統合されたSP3のイメージファイル(ISOファイル)が作成される。これをCD-Rに焼けば完成だ。ビスタや7、オフィスでも同様に最新版CDが作成できる。

【EASEUS Todo Backup】

「EASEUS Todo Backup」の起動画面。すべて英語表記になるが操作は簡単。まず「Backup」をクリック。


OS(ウインドウズ)やプログラムが入っているCドライブにチェックを入れ、「Next」をクリック。


保存先のドライブ(外付けHDD等)を選択し、ファイル名(英数が望ましい)を入力したら「Next」をクリック。


あらかじめ設定しておいたオプションを使うか、この後マニュアルで設定するかの選択。通常は上で良いだろう。下にした場合は、次の画面で分割サイズ等を指定できる。


コメントの入力画面。バックアップを取る日付を入れておけばよいだろう。


最終画面。「Proceed」をクリックするとバックアップが始まる。バックアップ完了後、起動用ディスクを作成しておけば、万が一の時も起動用ディスクでパソコンを立ち上げ、データを復元することができる。あくまでもフリーソフトなので100%の保証はないことを念頭に置いておこう。

【Paragon Backup&Recovery】

「EASEUS Todo Backup」と同様のバックアップソフト「Paragon Backup&Recovery」。インストールにはプロダクトキーとシリアル番号を入手する必要がある。操作説明は省略するがEASEUSと大差ないので、相性の良い方を使えばいいだろう。

【SP+メーカー】

最新の更新プログラムを適用したウインドウズのインストールCDを作れる「SP+メーカー」。SP2以前のインストールCDを用意すれば、更新プログラムをダウンロードし、統合したイメージファイルを作成してくれる。


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2010 年 6 月 6 日 

無線LANでケーブルレス化&ネットワーク化 今なら「11n」で安定性・速度の向上も

古くは電話のコードレス化から始まり、今ではマウスをはじめとしたパソコンの周辺機器もワイヤレス・無線化されつつある。インターネットに接続する無線LANもそのひとつで、昨年策定された規格の「11n」対応機器を使えばインターネットやネットワーク間のPCのやりとりも快適になる。

有線にこだわる人も、今後のために無線化しておくべき

接続の確実さから有線にこだわる人もいるが、やはり、配線いらずの無線LANはとても便利だ。パソコンが1台だけなら有線で十分かもしれないが、モデム(またはルーター)とパソコンの配置やLANケーブルの長さ気にせずに済むし、ノートパソコンなら配線に関係なく持ち運びができる。さらに、複数台のパソコンを使用している場合、それぞれからLANケーブルを這わせるとなると、配線が乱雑になるのは明白だ。現在では無線LAN対応のプリンターや携帯電話もかなり出回っており、また、ゲーム機も無線LANを内蔵しているため、これらの普及状況を考えると、今後、無線化は必須となってくるかもしれない。

さらに、無線LANでつながったパソコンや周辺機器は、インターネットへの接続だけではなく、機器同士のネットワークも同時に構築され、ファイルやプリンターの共有も可能となる。LAN化によって配線いらず&共有の実現ができるというわけだ。

パソコンや周辺機器のネットワーク化はとても便利

無線・有線を問わず、LANでつながったパソコン同士は、ファイルの共有化が可能となる。例えば、容量の大きいメインのパソコンに画像や動画をため込んでおき、サブパソコンでそれらを閲覧したり、エクセルやワードで作ったデータを双方で編集することができる。また、片方にUSBで接続したプリンターから、別のパソコンで印刷することもでき、複数台のパソコンでもプリンターは1台で済む。だた、プリンターを接続したパソコンの電源を入れておかないといけないところが面倒だ。しかし、無線LAN対応のプリンターなら、そういったわずらわしさはなく共有できる。同様に、LAN接続タイプの外付けHDDなら、相手のパソコンの電源を気にせずデータを共有でき、万が一メインのパソコンが壊れても、外付けHDDにあるデータはサブパソコンからアクセス可能、と未然のトラブル対策にもなる。ネットワーク化(LANでつなげる)ことは、色々な面でメリットがあるのだ。

やはり「無線」は電波なのでつながりにくいなどの問題点も

その一方で、問題点や注意点もある。無線LANの場合、使用環境によって「つながりにくい」ことがある。これは、親機(モデムやルーター)と子機(パソコン)の位置関係や、使用する無線LAN規格によって改善できるが、モデムやパソコンの設置場所は簡単に移動できない場合もある。そんな時は、無線LAN機器の変更で対応できるので、これは後で述べる。
また、パソコン同士のネットワークで相手のパソコンに入れないことがある。LANでつないだだけではダメで、パソコンそれぞれでホームネットワークの設定をしなければならない。設定をしたにもかかわらずアクセスできない場合は、ウイルスソフトのファイアウォール機能で遮断されている可能性があるので、ソフトの設定をしなければならない。
さらに、無線LANの場合のセキュリティ面では、暗号化の方式が重要。古い方式の「WEP」は解読方法が知られているので危険だ。

今、選ぶなら新規格「11n」対応で安定・高速化

プロバイダーからレンタルされるモデムには無線やルーター機能を備えたものもあるが、古いモデムではどちらも装備していない場合もある。その場合、モデムとパソコンの間に無線LANルーターを割り込ませている方も多いだろう。これからルーターを導入する方、または、すでに無線化していて「つながりにくい」「速度が遅い」と感じている方は「11n」対応の無線LANを使ってみよう。これは無線LANの新しい規格で、最初に普及した「11b」と、それを拡張した「11g」、前者とは周波数が異なる「11a」が従来の規格となる。「11b」は速度が遅く、「11b」と「11g」はコードレス電話などの家電製品やワイヤレスマウスなどでも使われるため、通信に影響を受けることがある。「11a」は無線LAN専用で周波数が異なるので、対応していれば接続の設定を切り替えてみよう。「11n」はこれらよりさらに速度や安定性が向上しており、今導入するなら11n対応だ。

(キャノンMP990)
有線・無線LANに対応したインクジェット複合機、キャノンMP990。この他にも各メーカーで無線LAN対応のプリンターを発売している。LANで接続すれば、複数台のパソコンで簡単に共有できる。

(バッファローの11n対応無線LAN)
バッファローの11n対応無線LAN。11gや11aと比べて安定化・高速化が望めるので、つながりにくいなどと感じているなら11n対応に切り替えるべき。また、ハイパワーモデルなら同一宅内の離れた場所でも安心。接続は「AOSS」というボタンを押すだけと簡単だ。

(無線LAN接続状態)
ウインドウズ7の接続状態確認画面。下部のタスクバー右側にある電波受信状態のアイコンをクリックすればよい。「セキュリティの種類」の「WEP」は解読方法が知られている古い方式で危険。できれば「WPA」という新方式にしたいところ。

(バッファローの親機設定画面)
無線LAN親機の設定画面。自動設定のAOSS、無線規格(11a、11g)それぞれで暗号化の方法を変更できるようになっている。もし、「WEP」になっている場合はは「WPA(TKIPまたはAES)」に切り替えておくとセキュリティ面で安心だ。仮に「暗号化なし・無効」にした場合、誰でも親機に接続できるようになってしまう。

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2010 年 5 月 1 日 

何ヶ月も放置してませんか? これからHPを新規作成・リニューアルするならCMSで!

すでに活用しているショップも見受けられるが、ホームページ管理に便利なCMS。最初に設定してしまえば、あとは一般的なブログと同じ感覚で更新でき、作成ソフトやHTMLなどプログラムの知識もほぼ不要。基本的なことだけであれば誰でも扱うことができる手軽さがある。一方、本格的なサイトを構築できる面も備え、今後のためにもCMSの導入を検討したほうがよいだろう。

何ヶ月も放置状態ではありませんか?

業種を問わずホームページを公開しているショップが多くなった。しかし、その中で定期的に更新されているホームページがどれくらいあるだろうか? かなり高い割合で数ヶ月以上放置状態のものがあるのではないかと思う。ブログを併用し、そちらで記事を更新しているならまだしも、まったく更新されていないホームページは情報としての価値がどんどん下がってしまう。古新聞や古雑誌をわざわざ見ないのと一緒で、古いままのホームページでは訪問者(閲覧者)もなくなってしまう。また、構造(作り方)が古いままのホームページもアクセス数を上げる点において不利になる。例えば、フレームを使ったもの、テーブルを使ってデザインの骨格を作るやり方は数年前に一般的だった方法で、現在では推奨されていないし、特にフレーム構造のホームページは検索エンジン対策に不利どころか、ページが検索でヒットしない可能性がとても高いのだ。

もし、これらに該当するようであれば、早めにホームページをリニューアルすることをオススメする。そこで活用したいのが、ソフトいらずでブログのようにホームページを管理できる「CMS」だ。今、このCMSを使ったホームページがとても増えており、様々な面でメリットが多い。

ブログ感覚でHPの更新・管理が可能なCMS

CMSとは「コンテンツ・マネジメント・システム」の略で、コンテンツ(ホームページの中身)を簡単に更新・管理できるシステムのこと。今までのホームページ公開までの流れは、パソコンにインストールしたホームページ作成ソフト(ホームページビルダーなど)を使って作成し、完成したデータをサーバーへ転送(アップロード)する流れが一般的だったが、CMSではそういった面倒な作業を簡略化できる。CMSはあらかじめサーバーにインストールして使うタイプなので、パソコンとインターネット環境さえ整っていれば、ショップや自宅でも更新作業をすることができる優れモノだ。その仕組はブログとよく似ており、CMSをブログツールと呼ぶこともある。CMSを導入できるレンタルサーバーを借りる必要はあるが、ブログを使ったことがある方なら誰でも更新・管理できる点は大きなメリットだ。CMSは有料・無料、作成する規模によって様々な種類があり、ショップのホームページ用としてならMovable Type(ムーバブルタイプ)やWordPress(ワードプレス)、XOOPS(ズープス)がデザイン・テンプレートも豊富で、ネット上の解説サイトや書籍も多く出回っているので導入しやすい。

無料のCMS・ワードプレス

ここからはワードプレス(以下、WP)をベースにCMSの中身を見てみる。事前の準備として、WPを導入できるレンタルサーバーを借り、WPをインストールしておくことが必要だ。WPなどのCMSの利用者が増えていることから、インストールの手順は各レンタルサーバーで解説しているし、親切なところでは簡単なインストールサービスも用意しているので初めてでも安心だ。準備が済んだところで管理画面にログインすると、記事の投稿や画像・動画の追加、デザインの変更などができる。ここは無料のブログサービスと大きく変わるところはなく、すでに活用している方ならすんなりと使えるはずだ。

本格的にデザインやサイトの構造を変更するとなると専門的な知識が必要になってくるが、既存のテンプレート(デザイン)でも十分である。もし、オリジナリティを強めたいのであれば、初期設定やデザインだけは有識者に依頼し、ページの追加・更新は自身で、という方法もいいだろう。システムそのものが定期的にバージョンアップするので、その都度対応する必要はあるものの、一度構築してしまえば後々の管理はとてもラクなCMS。検索エンジン対策にも有利な構造でページを生成してくれるので、アクセスアップも見込める。是非とも活用していただきたい。

【代表的なCMS】
●Movable Type(ムーバブルタイプ)

http://www.sixapart.jp/

シックス・アパートが提供するCMS。商用利用の場合は有料となるが、個人利用の場合は無料。オープンソース版のMTOSであれば商用利用でも無料。

●WordPress(ワードプレス)

http://ja.wordpress.org/

CMSと言えば上記の「MT」のイメージが強かったが、最近はこちらの活用例も多い。FC2など無料のブログサービスと同じ操作感で使えるので初心者でも安心だ。

●XOOPS(ズープス)

http://xoopscube.jp/

上記「WP」は時系列的にページが追加される「ブログ」に近いものだが、こちらはコミュニティサイトの構築を前提としたCMS。もちろんコミュニティサイトに限らず、ショップのページを作ることも可能だ。

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2010 年 4 月 10 日 

今からでも遅くない! SNSを使ったPRと情報収集

つい先日、招待制から登録制へと以降したSNS最大の「mixi(ミクシィ)」。これまでは、mixiを使っている友人・知人から招待してもらわなければ利用・閲覧できないシステムだったが、登録制となったことで門戸が広がり、これを機に活用しない手はない。ショップのユーザーとのコミュニケーションはもちろん、PRや情報収集など、SNSの利用価値は十分高い。

人とのコミュニケーションツールがSNS

SNSとは「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」または「ソーシャル・ネットワーキング・サイト」の略で、ひと言で言えば、招待制・登録制の「人と人のコミュニケーションを促進するサイト」となる。では、具体的にどういったサイトなのかと言うと、登録制ということからも分かるように、SNSの多くは事前の利用登録が必要で、IDとパスワードでログインしなければSNSの世界を閲覧することができない。最大手の「mixi(ミクシィ)」は招待制をとっており、すでに登録しているユーザーから招待メールを送信してもらい、そこに記載されているURLからでないと登録できないシステムとなっていた(現在は登録制へ移行)。なので、無料ブログのように誰もが自由に登録して利用できるわけではなく、友人・知人つながりで招待してもらい、初めて入室できるというわけだ。こういったシステムゆえに、検索サイトで検索してSNSの中身を発見するということも不可能で(検索にヒットしない)、ある意味、検索で自由に閲覧できるホームエページやブログから隔離された、閉鎖的なサイトなわけだ。実は、この閲覧の閉鎖的・限定的なところが、利用者同士のコミュニケーションをとる上で非常に有効に働いている。

携帯ユーザーが多く、情報の公開・非公開とコミュニティが特徴

SNSの概要を説明したところで、次は、mixiを基にその中身を見てみる。まず、「プロフィール」は名前、住所(市町村まで)、性別、誕生日、血液型、趣味、職業を設定・公開でき、任意の自己紹介文を作成できる。ショップの詳細情報やHPへのリンクはここに書き込める。それぞれの項目は「全体」「友人まで」「非公開」と必要に応じて公開設定できる。次に、マイミクシィと呼ばれる「友だち・友人」の登録機能。ショップのユーザーをできるだけ多く友人登録しておけば、「日記」の公開設定を「友人まで」としておくことで、mixiユーザー限定セールやキャンペーンなども展開できるだろう。「日記」はその名のとおりで、写真や動画を貼り付けることもでき、コメント機能も備える。1記事ごとに公開設定を変えることができるので、その内容によって使い分けが可能だ。最後に「コミュニティ」は、あるテーマに対する集いの場と言えば良いだろうか。様々なジャンルのコミュニティがあり、その中に「トピック」と呼ばれる話題別の掲示板的なものが複数ある。バイク業界専門のコミュニティもあるので、参加してみると色々な情報交換ができ面白いだろう。

これらはすべてサイトにログインしなければ閲覧することができず、グーグルなどの検索でヒットすることはない。また、圧倒的に携帯ユーザー=若年層の利用が多いのが特徴だ。

SNSの独自性を使ったPRと情報収集

こうした特徴を踏まえた上で、SNSをどう活用したら良いだろうか? まずは「コミュニティ」の積極的な活用だろう。例えば、「●●サーキットで走行会開催」を告知したい場合、「●●サーキット」のコミュニティ内に「走行会開催」のトピックまたはイベントを作成する。携帯ユーザーの閲覧を最優先に、内容は簡潔にすることが望ましい。PCユーザー用にはホームページやブログを別途用意し、そちらへ誘導すればよいだろう。または、コミュニティそのものを作成してもよい。「バイクショップ●●」のコミュニティを作成し、その中でショップ情報やツーリング企画などテーマ別のトピックを展開していけば、HP+SNSの両方で同時に情報発信が可能となる。さらに、特定の車種に限定した専門店の場合、その車種のコミュニティに参加していくのも効果的だろう。

あとは、「プロフィール」でショップまたはスタッフの情報を細かく公開することで親近感を持たせることもできるだろうし、ブログでよく見られる作業日誌的な内容を、SNSの日記機能で展開していくのもいいだろう。逆に、SNSは情報収集の場としても有効に使うことができるので、つい先日、登録制となったことで利用しやすくなったSNS最大手のmixiはぜひ活用していきたいところだ。

【mixi(ミクシィ)】
mixi(ミクシィ)ログイン後の画面。マイミクシィ(友人)や参加しているコミュニティの更新状況がわかる。日記の作成や、友人・コミュニティの検索など、画面上部のメニューから進んでいくことができ、操作そのものは難しくない。

【コミュニティとトピック】
「コミュニティ」とはひとつのテーマの大きなくくりで、その中に「トピック」と呼ばれる掲示板が複数ある。既に存在するコミュニティに参加することはもちろん、自分でコミュニティを新たに作ることも可能だ。ショップ専用のコミュニティを作成し、HPやブログと連動した情報発信の場とすれば、携帯ユーザー=若年層へのPRもできるはずだ。

『ブログ・SNSの経済効果に関する調査研究』の結果の公表
総務省の「『ブログ・SNSの経済効果に関する調査研究』の結果の公表」によると、20099年1月末時点のSNS会員数は約713万人。対してブログの登録者数は2695万人と、圧倒的にSNSの数が上回っている。こうしたことからも、ネットを活用したPRや販促においてSNSは無視できない存在ということがわかる。

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2010 年 3 月 2 日 

ハードディスクはいつ壊れてもおかしくない! 損害を少なくする事前準備と対応

最近、パソコンを起動する時間がとても長い、動作が異常に鈍い、突然青い画面になったことがある、などという症状がある場合、もしかしたらプログラムデータの破損、または、ハードディスクそのものに異常が発生している可能性がある。完全に起動しなくなる前の対処と、起動しなくなった場合の復旧について見てみる。

ハードディスクが壊れたら1日潰れます

いきなりだが、アナタのパソコンはいつ壊れてもおかしくない。特に、大多数を占めるウインドウズXPユーザーの場合、使用年数・時間が長いものもあるため、故障する可能性はなおさら高い。ひと口に壊れると言っても色々な個所が挙げられるので、ここではHDDに限定すると、もしデータが壊れた場合、容量にもよるが、エラーチェックだけでも数時間。これだけで復旧すればラッキーな方だ。復旧の見込みがなく、新しいHDDを用意してウインドウズを再インストール、インターネットに接続できる環境を整え、更新プログラムをダウンロード。さらに、今まで使用していたソフトをインストールとなると丸1日潰れることになる。ショップの運営も一人で切り盛りしている経営者であれば、日常業務がまったくできなくなってしまうというわけだ。同じ作業を外部に委託した場合は数万円コース、もし、HDDそのものが物理的に壊れてしまっていて、そこからデータを復旧させるのに専門業者に依頼すると10万円、20万円は当たり前だ。

このように、HDDまたはデータが損傷すると時間的、金銭的な負担はとても大きい。万が一データが復旧できなかった場合、業務に大損害となる可能性もあるだろう。以下、自分でできるデータ復旧と、最悪の場合に備えたデータ管理について見てみる。

データ復旧ソフトを試してみる

もし、データの破損によってパソコンが起動しなくなった場合、ウインドウズ標準のチェックディスク(スキャンディスク)機能で再度使えるようになる可能性がある。ただ、エラーチェックやり過ぎによってデータの破損を進めてしまう可能性もあるので、「ダメもと」で試してみよう。調子の悪いパソコンからHDDを取り外し、USB接続のHDDケース(別途購入しておく)に入れ、作業用の別のパソコンに接続。外付けのドライブとして認識されれば標準のエラーチェック機能を試すことができる。もし、ドライブとして正常に認識されない場合は「ファイナルデータ」というデータ復旧ソフトが効果的だ。認識されないHDDからも、かなり高い確率でデータを復旧させることができる。頻繁に使うものではないが、万が一のための保険として、こういったデータ復旧ソフトを購入しておくといいだろう。

また、「HDDリジェネレーター」という不良セクタを復旧できるソフトがある。こちらもドライブとして認識されないHDDに有効で、ソフトメーカーによれば60%の確率で不良セクタを回復してくれる。日本語表記には対応していないが、操作はそれほど難しくない。これを使ってドライブが認識されるようになったら、必要なデータを抜き出し、新しいHDDに移行すれば安心だ。

データの保存は別ドライブ&バックアップは定期的に!

万が一HDDが壊れてもいいように、日頃からの対策として2つのポイントがある。1つはデータの保存先、もう1つはバックアップだ。

通常、パソコンに内蔵されているHDDは1台(Cドライブ)で、ここにOS(ウインドウズ等)、プログラム(オフィスソフト等)、データがすべて保存されるが、内蔵型でも外付けでも構わないのでHDDをもう1台用意し、データの保存先はCドライブとは別のHDDにしておこう。大容量のUSBメモリでもよい。そうすれば、もしCドライブがおかしくなり、ウインドウズを再インストールしたとしても、データは生かしておくことができる。また、別のパソコンにも同じソフトをインストールしておけば、そのHDDを接続することで、今までどおり使うことができる。

さらに、外付け等のHDDにCドライブを丸ごとバックアップしておけば、調子が悪くなった時の再インストールの手間を省けることができる。HDDを購入する際は、少々高くてもバックアップソフトを同梱しているものを選んでおこう。バックアップは毎日しなくてもよいが、定期的に実施すべきだ。

この外付けHDDも前述のファイル復旧ソフトも1万円前後で購入でき、データやHDDがクラッシュした時の損失を考えれば安いものだ。

【ハードディスク】
これがハードディスクの中身。円盤に針と昔のレコードプレーヤーを思わせる。物理的・機械的に壊れた場合も専門業者で復旧可能だが、料金は数十万円になることも。日頃から大切なデータをバックアップしておくことで、金銭的・時間的負担を減らすことができる。

【ファイナルデータ】
高い復元力を誇るデータ復旧ソフトの「ファイナルデータ」。ダウンロード版が割安で購入できる。単純に誤って消してしまったファイルはもちろんのこと、ウインドウズが起動しなくなったパソコンもCDやUSBメモリから起動し、必要なデータを復元できる。

【外付けハードディスク】
外付けHDDの一例(写真はバッファローの製品)。容量1TB(テラバイト)でも1万円程度で購入できる。オフィスソフトを初めとしたソフトで作成したファイル、デジカメの画像などはすべて外付けHDDに保存しておけば、Cドライブがおかしい、パソコンが起動しないといった場合でも安心。また、Cドライブを丸ごとバックアップしておくとより安心だ。

【エラーチェック】
ウインドウズ標準のエラーチェックでも修復できる可能性がある。調子が悪いパソコンからHDDを外し、USB接続できるケースに入れ、別のパソコンに接続。各ドライブのプロパティから「ツール」タブで「エラーチェック」を行う。症状によってはエラーチェックに失敗することもあるが、エラーチェックを過度に繰り返すことで、データの破損を進めてしまうこともあるので注意。

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2010 年 2 月 1 日 

メールソフトとウェブメール 併用・使い分けでもっと便利に

PCメールや携帯メール、年々高まるメールの利用頻度で、ユーザーとの連絡もひと昔前とはガラっと変化しているはずだ。「電話でちょっと確認」といったことも「メールでちょっと確認」が当たり前。メールが使えない環境では仕事に支障をきたす程、メールのウェイトが高まっている方のために、PCメールでもソフトとウェブの併用・使い分けでメール環境がより良くなる点について見てみる。

限られた環境ならメールソフト

おそらく、メールの送受信でほとんどの人が使っているメールソフト。その中でもウインドウズ標準装備のアウトルック、またはアウトルックエクスプレス(ビスタではウインドウズメール)の利用割合が高いはずだ。また、無料のメールソフトThunderbird(サンダーバード)や、シェアウェア(有料)のBecky!(ベッキー)は使い勝手もよく考慮されており、玄人好みで知られる。アウトルックエクスプレスよりも使い勝手に優れる点もあるので、これらも一度試してみるといいだろう。

メールソフトの利点は一定時間(最短で1分)での自動受信機能と、受信したことを音やアイコンで知らせてくれる機能があること。また、受信したデータはパソコン内に保存されるため、確実に自分の手元にあるという安心感もある。メールソフトがインストールされているのはもちろんのこと、自分のメールアカウントを設定したパソコンでなければ送受信できないが、日常的に使うパソコンは1台のみという方、また、携帯電話のメールと同じように、メールが届いたらリアルタイムに知らせて欲しいという方にはメールソフトがオススメだ。いつでも、どこでもメールの確認をしたいという方は、後述するウェブメールを活用するといいだろう。

ウェブメールならPCも携帯もOK

メールソフトがなくてもメールの送受信ができるウェブメール。簡単な利用登録でIDを取得すればすぐに使えるので、パソコンが壊れた場合に備えて準備しておけば、緊急時にも重宝する。現在注目されているのは7GBの大容量を誇るグーグルのGmail(Gメール)だが、古くはマイクロソフト・MSNのHotMail(ホットメール)や、最も多くの利用者があるヤフーのヤフーメールは、活用している方も多いはずだ。

ウェブメールの一番の利点は、インターネットにつながったパソコンがあれば、セカンドパソコンや外出先でも自分宛のメールをチェックできること。まさにメールソフトいらずで、しかも、携帯電話からも閲覧・送受信できるので、移動中にちょっと確認といった使い方もできる。最初にも述べた緊急用や、独自ドメインを使ったショップメールとは別用途での利用など、色々な目的で活用できる。しかし、アドレスは必ず「~@gmail.com」や「~@yahoo.co.jp」となってしまうため、個人利用の場合は気にすることはないが、ショップとして利用するには@マークの前に来る文字(多くの場合がID)を少々工夫する必要があるだろう。また、メールソフトのようにリアルタイムにメールの受信を知らせてくれず、自分からのチェックを心掛けないといけない点は不便に感じる人もいるはずだ。

ウェブメールをメインに使い分け

メールソフトとウェブメールにはそれぞれ一長一短あり、どちらが良いとは言い切れない。両方を併用し、その時々によって使い分ければいいだろう。では、実際にどのように併用すればいいかというと、メインにウェブメールを使うようにし、メールソフトはサブとして使ってみてはいかがだろうか? Gメールやヤフーメールは複数のメールアカウントを登録し送受信することができるので、独自ドメインを取得して運用しているメールアドレス(ショップのアドレス)も、これらのウェブメール内で管理できるのだ。迷惑メール対策やウイルス対策も万全なので、パソコンのメールソフトで送受信するよりも安全かもしれない。

また、前述のとおり携帯電話でも閲覧可能なことから、設定したショップのアドレス宛てのメールも携帯で確認でき、ウェブメールをメインとすることで何かと便利になることが多い。

ただ、ウェブメールは受信頻度がメールソフトに劣るため、レスポンスよくチェックしたい人は、新着を知らせてくれるツールバー等を別途インストールする必要がある。加えて、メールソフト側の設定を「受信メールをサーバーに残す。ただし、●●日後に削除」としておかないと、メールソフトで先に受信した場合、ウェブメール側で受信できなくなるので注意しよう。

シェアウェア(有料)のメールソフト「Becky!(ベッキー)」
窓の杜やベクターでダウンロード可能。1ライセンス4200円だが、それに見合うだけの使い勝手の良さ備える。30日間のお試し期間もあるので、是非試してみよう。

アウトルックエクスプレスを例とした設定画面
この「メッセージが届いたら音を鳴らす」と「新着メッセージをチェックする」をオンしておくことで、携帯電話のメールのように、ほぼリアルタイムにメールの着信を知らせてくれる。

Gメールの設定画面
Gメールの設定画面で「アカウントとインポート」から、外部メールのアカウントを追加することができる。これでGメールの画面からショップのアドレスを使ったメールの送受信も可能となる。もちろん、携帯電話からも閲覧・送受信が可能だ。

ベッキーを例とした設定画面
ベッキーを例とした設定画面。ウェブメールをメインに使う場合、メールソフトの設定を「受信メールをサーバーに残す」としておかないと、ソフトで先に受信した時、ウェブメールで受信できなくなる。数日後には削除されるようにしておこう。

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