あなたがどうしても痩せられない10の本当の理由
痩せたい。スリムになりたい。
多くの日本人が、もっと細くなりたい、もっと痩せたいと願っているのではないだろうか。
僕もつい数年前までは、それを強く願う人間の一人だった。
来週発売となる僕の三冊目の本「やせる「仕組み」で人生を劇的に変える iPhoneダイエット」にも書いたが、僕は38歳まで、体重105kgの肥満体だった。
そこから一時は78kgまで体重を落とした。実に27kgのダイエットである。僕は身長が190cmあるので、79kgが標準体重である。体脂肪率は28%から11%〜13%程度まで落ちた。
その後も2年以上リバウンドすることなく、体重は80kg台前半で安定している。
だが、今回ダイエットに成功するまでには、さまざまな紆余曲折があった。
詳しくは僕の本に書いたのだが、30台のほとんどを、僕はダイエットをしているか、リバウンドしているかのどちらかで過ごしてきたように思う。
でも、ダイエットには正しい方法がある。そのコツを掴めばダイエットは成功する。それは僕一人の成功ではなく、多くの成功者が出ていることからも分かる。
僕がつかんだコツについては僕の本にたっぷり書いたので、そちらを読んでいただきたい。
さて、僕が尊敬する先輩の一人、勝間和代さんがダイエットの本を出版された。僕の本と1週間違い。まさかのタイミングでまさかの内容。ビックリした。
タイトルはずばり、「やせる!」である。
やせる! (光文社新書)勝間 和代 光文社 2012-10-17 売り上げランキング : 64
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勝間さんは僕のような極端な肥満体型だった訳ではないが、昨年初めてお会いした時には失礼ながら、かなりコロコロされていた。
それが今年夏に僕が勝間塾の月例会でゲスト登壇させていただく頃にはスッキリ痩せられていてビックリした。
勝間さんが「やせる!」に書かれている内容と僕の本はまったく切り口が違う。
でも凄く嬉しいことに、「正しいダイエット」の原則・鉄則についての見解はまったく一緒。共通だ。
まさに、勝間さんの「やせる!」と僕の「iPhoneダイエット」を「あわせて読んで欲しい!」と願う内容だった。
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このエントリーでは、勝間さんが「やせる!」に書かれていた内容から、何故僕らはダイエットに何度も失敗するのか、何故痩せることができないのかを、10のリストにしてみた。
参考にしていただければ幸いです。
あなたがどうしても痩せられない10の本当の理由
1. メディアの情報に騙されている
勝間さんの本と僕の本に共通しているバックボーンがある。
それは、ダイエットの成功には、「地味な正攻法がもっとも近道」ということだ。
でも、世の中には痩せられない人が溢れ続けているのは何故だろう。
それは、テレビなどを中心としたマスメディアが、正しい情報を流していないからだ。
メディアは「あっという間に痩せる!」や「○○を食べるだけで痩せる!」という、奇抜で「すごく簡単」「楽々」なものばかりを垂れ流し、正しいダイエット法を紹介しない。
何故か。
正しいダイエット法は地味すぎて、話題性がないからだ。
冷静に考えれば、これはメディアの大きな罪ではないだろうか。
「バナナを食べれば痩せる」「納豆を食べるだけで痩せる」
テレビが流す度にスーパーからバナナや納豆が消える。
でも、一瞬のブームが過ぎればみんな元通り。
何故か。続ける価値がないからだ。効果がないからだ。もしくは続けられないからだ。
正しいダイエットは地味なのだ。継続が必要なのだ。
でも、効果はしっかり出てくる。但し時間がかかる。
勝間さんは半年で5.6kg落とされた。僕は2年ちょっとで27kg落とした。
「3日で簡単!」なわけがないのだ。
「来週のパーティーまでに、500gだけ落としたい」というなら分かる。
そうではなく、5kg、10kgという単位の体重を落としたいなら、そろそろきちんと論理武装をして、正攻法でいかないか?
正しいダイエットをすれば、結果はついてくる。
2. 不定期な運動で「やった気」になっている
以前の僕も含め、多くの太っている人が痩せるための運動の本質を理解できていない。
「週末にはゴルフをやっているよ」
「駅まで毎日自転車に乗っているよ」
「運動はしているんだけど太るのは、僕の体質だから仕方がない」
そういう声を聞く。僕も以前太っている時は「運動はしてるんだけど」と首を傾げていた。
だが、それでは運動量としては全然足りていないのだ。残念ながら。
痩せるために必要な運動は、「1日10,000歩、毎日歩く」「毎日ランニングする」といった、毎日継続する有酸素運動が必要だ。
週末だけちょっと運動して、やった気になってビールをお代わりしたり焼肉を食べに行ったりすれば、運動で消費したエネルギー以上を食べてしまうことになる。
こつこつ地道な運動が必要なのだ。
3. カロリーと栄養の違いを分かっていない
ジャンクフードを食べると何故太るのか。
ジャンクフードはハイパーなカロリーなのに、何故すぐにおなかがすくのか。
それは、僕らがカロリーと栄養の違いを理解していないからだ。
例えば大手チェーンのカフェで、チャイティーとドーナツを注文する。勝間さんのかつての定番メニューだったそうだ。
チャイティー1杯には、大さじ3杯分のシロップが入っているという。それだけで180kcalもある。
ドーナツは150kcalだ。ちょっとお茶をしにカフェに入っただけで、330kcalのカロリーを糖分で摂取していることになる。
問題は、このカロリーに対して、ドーナツとシロップには「栄養」がほとんど含まれていないことだ。
栄養が満たされていないので身体は「もっと食べろ」という信号を出してしまう。だから僕らはジャンクフードを食べ過ぎる。
カロリー過多でも栄養不足という状態が生まれるのだ。
アメリカなどでは、ファストフードへの依存度が高い貧困層ほど肥満度が高いという。
それは、カロリーは過剰に摂取していても、栄養が足りないため、食べ過ぎてしまうためだ。
いかにカロリーを抑えるかも大切なのだが、それだけではダメだ。
いかに低カロリーでも十分な栄養素を補給できる食事をするか。
カロリーが低くても栄養が十分補給されれば身体は満足して食欲は抑制される。
食べても食べても満たされないという悪循環から脱出できるのだ。
4. N/Cレートを知らない
目の前にドーナツと焼き芋があったとする。
カロリーが同じ場合、僕らはどちらを選択するべきだろうか。
「カロリーが同じなら一緒」と考えてしまうかもしれないが、実は違う。
ドーナツと焼き芋では、N/Cレート値が全然違うのだ。
N/Cレートとは、エヌバイシーレートと読む。
NはNutrition、つまり栄養素のこと。そしてCはCalorie、カロリーだ。
N/Cレートとは、カロリー当たりどれくらいの栄養素が含まれているかを表す指標だ。
N/Cレートが高い食品ほど、低カロリーでもたくさんの栄養が摂取できることになる。
さて、ドーナツと焼き芋を比較した場合、ドーナツに含まれる栄養は「糖質」くらいしかない。
一方の焼き芋には、炭水化物や糖質の他に、ビタミン、ミネラル、酵素、フィトケミカルといった、カロリーはほとんどないけれども、人間が身体を維持していくのに大切な「微量栄養素」が豊富に含まれている。
したがって、焼き芋を食べると身体は栄養が十分補給できたことに満足し、満腹感が長く続く。
しかし微量栄養素を含まない加工食品を食べても身体は満足していないため、早くおなかがすき、結果として食べ過ぎてしまうことになる。
食べ物の価値基準をカロリーからN/Cレートに切り替える。
このことが、「食べても食べても食べ足りない」「カロリーを抑え続けられない」というダイエッターの悩みを解決する大きなヒントとなる。
5. カロリー単価が安いものを食べさせられている
一般に加工するほど、食品からは栄養が失われる。
では、なぜ僕らはせっせと栄養が少ない加工食品を食べてしまうのか。
それは簡単。カロリーあたりの単価が安いからだ。
例えば、ほうれん草や小松菜などの青い野菜は、微量栄養素を多く含む食材だが、カロリーは少ない。
加工食品抜きで食事を構成しようとすると、品目を多くし、キノコや野菜、果物などをたくさん摂取する必要が出てくる。
加工食品を食事に含めれば、パンとソーセージなど、簡単で安い食品でエネルギーを確保することができる。
また、ファストフードなどの外食産業でも、とりあえずの満腹感と低価格を優先するため、加工食品の比率を上げて値段を下げ、ボリューム感を出している。
日本のような先進国でN/Cレートを意識しないで食生活を送っていると、無意識のうちにカロリー単価が安い加工食品を食べさせられる仕組みになっているのだと知ろう。
6. サプリの力を過信している
栄養というと、サプリを思い浮かべる方も多いかもしれない。
「僕はマルチビタミンのサプリを飲んでるから、食べ物には気を遣わなくても大丈夫」という考え方をもしあなたがしているなら、危険だ。
サプリは健康に必要な栄養素を気軽に補給できるという面でもちろん有効なものだが、錠剤や顆粒であるため、簡単に過剰摂取できてしまう点に要注意だ。
本書ではマルチビタミンサプリの過剰摂取により身体が動かなくなってしまったスポーツ選手の例などを挙げている。
また、以前書評を書いた「50歳を超えても30代に見える生き方」著者の南雲吉則さんは、サプリは科学的に栄養素を抽出したもので、本来の食品に含まれる微量栄養素が削ぎ落とされている点が問題、と指摘している。
サプリはあくまで補助的なもので、自然界の食品から正しく栄養を補給する姿勢が必要ということだろう。
7. 「まごわやさしい」を知らない
カロリーではなくN/Cレートが大切ということは分かった。
では、N/Cレートが高い食品とはどんなものなのだろうか。
N/Cレートはまだカロリーのように一般に普及していないので、iPhoneアプリで簡単に調べて入力、というわけにはいかない。
そこで登場するのが、「まごわやさしい」という耳慣れない言葉だ。
身体に優しく、N/Cレートの良い食材を表す頭文字だ。
ま 豆類
ご ゴマなどの種実類
わ わかめなど海藻類
や 野菜類
さ 魚など魚介類
し しいたけなどのキノコ類
い 芋類
これらの食品を多く含む食事を摂ることで、低カロリーでも栄養素が十分補給できて、身体が満足し、健康でやせられる食生活を送ることができる。
若い方や一人暮らしの男性などは、「そんなこと言われてもどうしていいか分からないよ」と思うだろう。
これらの食材をどのように効果的に摂るかについては、本書に詳しいので、是非参照してみてください。
8. 「料理ガジェット」の威力を知らない
豆やキノコ、海藻、それに玄米などを食べれば健康に良さそう、ということは分かる。
ただ、多くの人はそこまで手の込んだ料理は作ったことがないし、手間を掛けられないという人も多いだろう。
そこで勝間さんが紹介しているのが、数多くの調理器具だ。
器具というよりは、もはや料理ガジェットと呼ぶにふさわしいだろう。
詳しく知りたい方は是非本書を読んでいただきたいのだが、「スチームコンベクションオーブン」を始めとした、さまざまな調理器具が紹介されている。
それらのツールの目的を勝間さんは端的に「ほったらかし調理」と表現している。
お米を炊くときに、鍋を使えば、火加減の調整などが必要で、炊き上がるまでの間ずっと台所にいる必要があるだろう。
だが、いまお米を炊くなら、炊飯器を使う人が多いだろう。
炊飯器を使えば、お米をセットしてボタンを押せば、後は台所にいる必要なく、本を読んでいてもテレビを観ていても良いのだ。
最適な温度管理で一番美味しい状態にご飯を炊き上げてくれる。だからご飯はほったらかし調理なのだ。
炊飯器でご飯を炊くのと同じように、「まごわやさしい」料理を日常生活に組み込むために、勝間さんは様々な調理器具を導入して、簡単に、放ったらかしで料理ができあがる仕組みを作った。
低カロリーでN/Cレートが高い「まごわやさしい」食材を、手間を掛けずに美味しく作る。
それが勝間流ダイエットの中核に位置するメソッドだ。
9. 仕事の時間が長すぎる
勝間流ダイエットの骨格は、「毎日の運動」「正しい食事」ともう一つ、「習慣が続くための環境整備」からなる。
僕自身も強く実感するのだが、苛酷な労働環境にあると、太っている人は、痩せることは難しい。
食事の時間も不規則になるし、夜中にコンビニで加工食品ばかりの弁当を買って食べたりせざるを得ない。
料理を作る時間も取れないし、買い物に行くにもスーパーが閉まっている場合も多い。
もちろん運動をする時間も確保できない。
「だから無理」と諦めてしまうか、仕事の環境を改善するための一歩を踏み出すかは人それぞれだ。
もちろん不本意な環境から脱出することができない事情がある方もたくさんいるだろう。
「辞めろ」と他人が言うことではない。
でも、もしあなたが本気でダイエットで人生を変えようと思うなら、最初の一歩は、実は運動でもなく、食事でもなく、労働環境の改善かもしれない。
僕は自分が25kgの激太りをした2年間は、ほとんど毎月100時間くらいの残業をし続けていた。
心当たりがある方は、一度考えてみてはどうだろうか。
10. 都市型生活の便利の罠にはまっている
いまの日本は、東京のような都会でなくても、多くの人は都市型の生活を送っている。
移動は車ばかり、オフィスと自宅の往復だけで運動はほとんどしない。
むしろ地方の方の方が自動車文化なので、東京の人より日常生活で歩く機会は少ないかもしれない。
移動は車や電車、そしてカフェやファストフード店で気軽にランチが食べられ、夜は宅配ピザが電話一本でアツアツのピザを運んできてくれる。
そんな生活が「便利」で「楽」だからこそ、僕らはもともと人間が持っていた習慣を脇に追いやって、便利さを優先するようになった。
でも、移動するために歩くという行為は、人間にとって生命を維持するための「運動」という大切な役割を担っていたのだ。
もともと食べるために仕方なく行なっていた「料理」というステップは、身体に良いものを選ぶというプロセスをも含んでいた。
コンビニで無意識に買い物カゴに放り込む弁当に何の栄養素が含まれているか、意識する人は少ないだろう。
便利であることは、健康を維持することと、必ずしも一致しない。
その事実を、この本でたくさん学ばせてもらった。
まとめ
長年ダイエットに失敗して苦しんできた人間として、すごく不思議に感じていたことがある。
それは、「どうして宅配ピザやマクドナルドなどは、すごくたくさん食べられてしまうのか」ということだ。
高カロリーなのにすいすい入ってしまう。そして腹持ちも決して良くない。すぐにまたおなかがすくのだ。
その理由がこの本でやっと分かった。N/Cレートが低い加工食品ばかりの食事だから、身体に栄養素が足りておらず、満足度が低いからだったのだ。
僕自身、「高カロリーだから」という理由で宅配ピザやマクドナルドを遠ざけているうち、たまに食べてもあまり美味しいと思わなくなった。
それは結果として、N/Cレートが高い食生活に無意識にシフトしていたということだったのだろう。
僕が書いた「やせる「仕組み」で人生を劇的に変える iPhoneダイエット」という本が来週10/23に発売になる。
その一週間前に、大先輩勝間和代さんの、この「やせる!」を読むことができて、本当に良かった。
本気でダイエットに取り組みたいと決心されている方は、是非この2冊をあわせて読んでいただければと、本気で強く思う。
勝間さんのこの本と僕の本は、見事な補完関係にあると確信しました。
やせたい人に、やせられる仕組みと知識を提供する、そんな2冊だと思います!
勝間さんの新刊、本気でオススメです!そして僕の本も来週発売!よろしくね!( ´ ▽ ` )ノ
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