コレオシークエンスは、どの選手にとっても明確で分かりやすい「最後の見せ場」だ。振付師と選手の才能がピタリと一致し、記憶に残る名演技が誕生することを期待したい。
■男子は「4回転2本」が必然の時代
ルール改正とは別に、もう一つ今季の大きな変化を挙げるとすれば、男子の本格的な「4回転2本時代」突入だろう。また難度が比較的低い「4回転トウ」だけでなく、「4回転サルコウ」と組み合わる選手も増え、一気にレベルが上昇している。
10月に行われたジャパンオープンでは、現役男子5人のうち4人が「4回転トウを2本」、1人が「4回転サルコウ」を跳んだ。
11月に30歳となるエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)は、「試合で(4回転を)2本入れたのは05年以来。挑戦できたことに満足ですが、脚がガクガクになった。ソチ五輪に出場して全力を出すことが目標なので、五輪に向けて調整していきたい」と話した。
また11、12年世界王者のパトリック・チャン(カナダ)は、4回転トウを2本とも転倒したものの、「コーチや振付師が変更になり、まだジャンプのリズムが合ってないが、徐々に良くなっている段階。オフには4回転フリップをハーネス(補助器)をつけて練習し、あと少しのところまできている。(13年)1月のカナダ国内選手権で試してみたい」と意欲的だった。
■小塚「クリーンな4回転2本」を目指す
高橋も、オフの間に4回転ルッツを練習した時期もあった。「まだ試合で入れるつもりはない。今季はとにかく4回転トウ2本が目標」というが、昨シーズンは4回転フリップをNHK杯の公式練習で成功させるなど、4回転に多くの可能性を秘めている選手だ。
また小塚崇彦は、自身初の「クリーンな4回転2本」を目指す。ジャパンオープンでは1本成功、1本転倒と、シーズン初戦としては手ごたえ十分。昨季は国体で挑戦し、2本とも片足での着氷に成功している。
「4回転トウ2本は当然去年から跳ぼうとしていた、いや、跳ぶべき課題。『今年の挑戦』などと言っていられない」と、より現実的な目標としてとらえている段階だ。
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