2季前のルール改正では、独創的なステップを可能にしようと、レベル(難度)を無くしたコレオステップを創設した。
しかし、平松理事はこう話す。「私たちはコレオステップに、もっと独創的なものを期待していたんです。もちろん素晴らしいコレオステップも誕生しましたが……」。そのため「より自由で曲想に合った演技をできるようにと考え、(今回、新たに)コレオシークエンスを導入しました」という。
■浅田、ジャパンオープンで手応え
浅田真央は今季、チャイコフスキー作曲の「白鳥の湖」を使った新フリーに挑戦するが、黒鳥のシーンにコレオシークエンスを入れた。長いイーグル(両足のつま先を180度開いて立つ姿勢)とスパイラルを行う。
「リンクの端から端までめいっぱい使って、最後の見せ場なので力強く滑りたいです。曲と振り付けがすごく合っていると思います」と浅田。
初戦のジャパンオープンでは、9人中2人のジャッジから最高評価の「+3」を得て、手応えをつかんだ。
■高橋は違うテイストに挑戦
またステップに定評がある高橋大輔も、細かいターンやステップはほとんど入れないコレオシークエンスで、例年とは違うテイストに挑戦する。
「ディープで長いエッジワークで、大きくしっかり滑りたいです。滑りの大きさで、音楽の大きさを表現します」と高橋。ディープエッジとは、エッジの傾斜角度を使って加速させていく滑りの技術だ。長く一歩に乗り、ほとんど蹴ることなく加速していく動きで、雄大さや力強さを表現する。
また最後にステップで盛り上げるのが定番だった鈴木明子は、“コレオシークエンスは、ステップより後”という規定のために、「ステップが曲の真ん中で、コレオシークエンスが最後という順になりました。体力の配分などがまだ慣れないので難しいです」と試行錯誤。
しかし「コレオシークエンスは曲の最後で、鳥が羽ばたいていくイメージを意識して、スピードを出して気持ちよく滑っています」といい、流れのある独創的な滑りを披露している。
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