一方、9月下旬にドイツで開催されたネーベルホルン杯で優勝した織田信成は、基礎点の高い「トリプルフリップ+トリプルトウ」を前半に入れる作戦で優勝している。
■村上は「ジャンプを総入れ替え」
また鈴木明子は「確率の高いトリプルトウ+トリプルトウを後半に入れる」と『新技のトリプルフリップ+トリプルトウを前半に入れる』の2つの作戦を練っている。
「今年はトリプルフリップ+トリプルトウに挑戦したいという気持ちが強く、オフのあいだずっと練習してきました。でもトウループを後半に持ってきた方が(成功率を考えると)点が高いかもしれない。シーズンを通して考えたいです」という。
トリプルトウ+トリプルトウに自信がある村上佳菜子は「シーズン当初はトリプルフリップ+トリプルトウの練習もしていたのですが、ルール変更が発表されてから、ジャンプを総入れ替えしました。トリプルフリップ+トリプルトウを後半にやるのは無理なのでやめて、トリプルトウ+トリプルトウを後半に入れます」という。質の高いジャンプには加点も付くことから、得意技を後半に入れる方が高得点を狙えると判断した。
プログラム後半は疲れるため、難度の高いジャンプの成功率は下がる。だからといってジャンプの難度を下げてまで、後半に跳ぶ価値はあるのか。各選手が自分にとってベストのジャンプの種類と配置を探るシーズンとなりそうだ。
■コレオシークエンスで求められる独創性と最後の盛り上げ
ルール改正のもう一つの目玉はコレオシークエンスだ。昨季までの男子「コレオステップ」と、女子「コレオスパイラル」に代わるものとして作られた。ISUルールでは「あらゆる動きを取り入れた自由なパート」と定義している。
これまでのステップのように「ステップ」「ターン」が主体になる動きではなく、プログラムの見せ場になる演技なら何でもアリ、というパートになる。女子は脚を腰より上に上げるスパイラル姿勢も入れる必要があるが、何秒以上という規定はない。
つなぎの1回転ジャンプやスピン動作を入れてもいいし、男子が長いスパイラルで観客を魅了してもOKだ。
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