2014年に開催されるソチ五輪のプレシーズンとなるフィギュアスケートの12―13年シーズンが本格的にスタートする。19日からグランプリ(GP)シリーズ初戦となるスケートアメリカが開幕、日本からは小塚崇彦、羽生結弦らが出場予定だ。今季はルール改正が行われ、五輪を意識するならば、リスクや変化を伴う挑戦をしておきたいシーズンになる。日本の主な選手はどう臨むのだろうか……。
■ソチ五輪に向けたルール改正
フィギュアスケートでは2年に1回のルール改正と、毎年の採点基準変更がある。今季はルール改正が行われ、ソチ五輪に向けた最終的なルールの枠組みが確定した。各選手は新たな採点傾向をチェックし、自分の技量にあった作戦変更を試みる、重要なテストシーズンを迎えることとなった。
大きなルール改正は【1】ショートプログラム後半(1分25秒以降)のジャンプの基礎点が1.1倍、【2】コレオシークエンスの創設、の2点である。
スケートアメリカ (ケント) | 10/19~10/21 | 羽生結弦、小塚崇彦、町田樹 今井遥 |
---|---|---|
スケートカナダ (ウィンザー) | 10/26~10/28 | 織田信成、無良崇人 鈴木明子、村上佳菜子 |
中国杯 (上海) | 11/2~11/4 | 高橋大輔、町田樹 浅田真央 |
ロシア杯 (モスクワ) | 11/9~11/11 | 小塚崇彦、織田信成 村上佳菜子 |
フランス杯 (パリ) | 11/16~11/18 | 無良崇人 |
NHK杯 (宮城) | 11/23~11/25 | 高橋大輔、羽生結弦、村上大介 鈴木明子、浅田真央、今井遥 |
GPファイナル (ソチ) | 12/6~12/9 |
改正の目的は「よりオリジナリティーがあり、芸術的にもスポーツ的にも、魅力のある演技を求めた結果」と国際スケート連盟(ISU)の平松純子理事は説明する。
■ジャンプ得点1.1倍…「難度」か「後半」か
これまでショートプログラムでは、ほとんどの選手がジャンプ3つを前半に固めて、後半にスピンとステップをするという傾向があった。体力があるうちにジャンプをこなす作戦だ。
このためショートプログラムの演技構成は、どの選手も似たものになりがちだった。そこで今季から、プログラム後半の1分25秒以降は基礎点が1.1倍になるボーナスルールを設定。ボーナスを狙って後半にジャンプを配置する選手が現れ、結果として選手間にオリジナリティーが生まれることをISUは期待しているという。
7日までフィンランドで開催されたフィンランディア杯で優勝した羽生結弦は「トリプルアクセル」と「トリプルルッツ+ダブルトウ(トウループ)」を後半に置き、基礎点で1.58点分のボーナスを獲得した。
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