やまもといちろうBLOG（ブログ）

　一連の上杉隆氏の報道は微妙視されて然るべきですが、読売新聞からの剽窃、盗用が明らかになっていながら、発行元としてダイヤモンド社がとっている態度は批判を受けても致し方のないものでしょう。

　双方の風評や個人的な感情は別として、物事の道理として考えて場合に、上杉氏のこのような記事を普通に掲載して、しかも「上杉氏の見解で、編集部は関知しない」は理屈として通らないのではないかと感じるわけです。

ジャーナリズムの基本原則が　日本でも徹底されるために
http://diamond.jp/articles/-/26586

　もっとも、そもそもの上杉氏のこの言説もちょっと常軌を逸しているようにも思われます。この内容では騒動に対する落としどころが存在しませんし、解決を目指せる論述でさえなく、自己弁護を図りたい以上の動機が感じられないのもまた事実です。

【上杉隆事務所より重要なおしらせ】
http://togetter.com/li/390386
上杉隆氏がアゴラ、BLOGOSの池田信夫氏記事「読売の記事を盗用した上杉隆氏」を公式サイトで削除要請
http://togetter.com/li/390562

　池田信夫氏が副編集長の細川一彦氏との対話の中でのログが正しいとするならば、さすがにメディアとしての運営姿勢に難があると考えざるを得ないでしょう。

[引用]
池田氏：　彼は江川氏に対しても「答える」といったきり、まったく答えていない。このまま答えなければ、ダイヤモンドも彼の原稿を掲載した連帯責任を負うことになるが、社として対応する気はないのか。
細川氏：　対応する気はない。

　ダイヤモンド社がここで突っ張る理由も良く分からないのですが、理でいえば明らかに池田信夫氏のほうに分があるように感じられる以上、本件については池田信夫氏を支持したいと考えております。

　上杉氏は面識あるなかでそこまで無茶な論述をする御仁とは思っていなかっただけに、若干思うところもあるのですが、上杉氏の真意を信じ彼を庇った善意の人たちごと裏切るような結果にならないよう祈るのみであります。