第3章 不当な除名にこだわるべきか
第3章 不当な除名にこだわるべきか
(1)除名裁判をすべきかどうか
5月25日に市役所前に献血者が止まっていたのを見て「放射能汚染地域に住む人の血って欲しいですか」とツイートしました。これは、数日前に、原発事故後、この子だけは被曝させまいと必死に幼子を守って、それでも心配で甲状腺の検査をしたところ、異常が見られたという話を聞いていたからです。事故後も、事故前と同じ生活をしていたり、あるいは「食べて応援」などしている人の血液はどうなっているのか。母乳や尿からセシウムが検出された新聞記事もありました。母乳や尿にセシウムが混入しているということは、当然血液にも含まれているはずです。このような報道や事実があるにもかかわらず、献血という事業を担っている日本赤十字社とこれを管轄する厚生省は、あまりに無責任ではないのでしょうか?また、「善意」ならば、無知ならば、内部被曝の拡散に寄与して良いのでしょうか?世界が驚愕する未曾有の原発事故にあっても、あまりに無責任な政府の管轄下で暮らす私たちは、私たちの行動が次世代に、どのような影響を与えるのか。私たち一人ひとりが、もっと、考えて行動すべきではないでしょうか。
この私の献血ツイートは、「福島差別だ」「献血する善意の人を傷つけた」などと飛躍した解釈でネット炎上しました。が、福島第一原発事故現場で100ミリシーベルト以上被曝した作業員は半年間、献血することに制限がかかるということですが、それ以外については、基準値もなく、検査もまったくしていないことがわかりました。
今回、私が除名になったのは、行政や議会の具体的問題を指摘し、徹底して情報公開を求めてきたこと。また放射能問題に対して執拗なほどに当局や議会の内外で、市民の被曝を少しでも抑えたいと、とにかく思いつくこと、できることをやり、当局からも、議会からも疎まれていたこと。加えて、例えば、昨年セシウムが高濃度に検出されたため出荷制限がかかった野菜を市民の口に入れて処分した新田みどり農協の橋場正和理事長や、高濃度に放射能汚染されている黒保根地域で検査もせずに山菜などを販売していた黒保根のやまびこ会などは、その事実を私にネットで指摘されその事実を公開されてしまったため、恨みの気持ちがあったのでしょう。
献血ツイートで炎上したことは、彼らにとって私を追い出す大変なチャンスでした。
私は6月20日に除名されました。ネット上での発言を元に除名することは全国でも始めてのことです。桐生市議会の行為は、議場外での個人的行為と議員の身分は関係ないという最高裁判例を無視した行為ですし、憲法で認められている言論の自由にも反している問題があります。不正義は正すべきと思います。しかし、私は、除名取り消しの裁判をすべきかどうか、迷っています。
今の桐生市議会に戻ったところで、私に何ができるのでしょうか。
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