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| 週刊朝日の佐野眞一による橋下徹批判 - 的確で至当 |
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週刊朝日に連載が始まった佐野眞一の「ハシシタ」を読んだ。この週刊誌を買って読むということは滅多にない。立ち読みすることもない。ときどき、新聞の広告に目を落とすくらいで、わざわざ店頭まで買いに行くのは、1年に1回あるかないかだ。ネットで話題になっているのを知り、佐野眞一が書いていると聞いて、直に読んでみようという気になった。他の人間だったら食指が動くことはなかっただろう。佐野眞一の筆によるものだからこそ、橋下徹が真っ赤になって逆上し、朝日新聞に対する取材拒否という報復攻撃に出たのだ。つまり、痛いところを突かれて取り乱したに違いない。記事を一読して、さすがに佐野眞一だと唸らされ、その筆力に感心させられた。まだ連載第1回だが、これまで見てきたどれよりも納得できる橋下徹論に触れた感がする。つまり、代弁されたというカタルシスを得た。香山リカの話も、小熊英二の話も、想田和弘の話も、橋下徹論として的を射ていない。湯浅誠や山口二郎に至っては、逆効果ではないかとすら感じて鼻白む。これまで多くの者が橋下徹論をやり、橋下徹批判を試みてきたが、どれも本質を外していた。課題に対して非力で、有効なものがなかった。唯一、辺見庸の「橋下徹はテレビがひり出した汚物である」という言葉だけがあった。その文学者の一言を、佐野眞一は中身のあるルポルタージュにしている。
by thessalonike5 | 2012-10-18 23:30 | Trackback | Comments(5)
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