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「自己愛性人格障害」の困った人たち

【政治・経済】

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2012年10月15日 掲載

「iPS細胞疑惑」の森口氏もこれ?

 iPS細胞による治療を発表していまや疑惑まみれの森口尚史氏(48)。「ハーバード大客員講師」の肩書もウソだった。どうやら、ほとんどが作り話のようだが、それでも「1人は治療をした」と言い張っている。
 サラリーマン社会にもこうした人はいる。経歴を詐称し、できもしないことを「オレならやれる」と豪語して周囲に迷惑をかける連中だ。彼らの頭の中はどうなっているのか。「医療法人社団すずき病院」理事長で精神科医の坂本博子氏によれば2つのパターンに分類できるという。
 ひとつは統合失調症の一種の「妄想性障害」。「自分は○○国の王様だ」「ある組織に狙われている」など、誰もが首をかしげる荒唐無稽な話をするのが特徴だ。
 もうひとつは「人格障害」。森口氏のように過剰な称賛を受けたいと思う人は「自己愛性人格障害」のケースが多いという。坂本氏に解説してもらった。
「自己愛が強いため“世の中から称賛されたい”“注目されたい”と願うのです。誰かがスポットライトを浴びているのを見て、自分も何かを達成したという想像をふくらませ、想像と現実の区別がつかなくなる。ふつうの感覚だと、“必ずバレるのでやめておこう”となりますが、そこまで考えることができません。追及され化けの皮がはがれているのに非を認めようとしないのは自分を傷つけたくないから。ウソでウソを塗り固めて自分を追い込んでしまうケースが多いですね」
 犯罪者の場合、妄想性障害は精神科疾患なので刑事責任を問えないと判断されることが多い。一方、人格障害は大抵、「責任あり」の診断が下されるという。
 自己愛性人格障害はどんな特徴があるのか。
「称賛を求め、自分を成功者として語りたがるほか、他人への嫉妬が強く、周囲が自分に嫉妬していると思い込むのが特徴です。他人を不当に利用したり、尊大な態度をとったりもします」(坂本博子氏)
 会社にひとりはいそうだ。
~2012年10月15日以前の記事~

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