某フリーランスの方が面白いことを言ってたので書いてみます。
偏差値50の仕事はしない
彼は「お金が効率よくもらえるとしても、なるべく偏差値50周辺の仕事はしない」というスタンスを意識しているそうです。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、これ、とっても共感します。
例えば僕も色々仕事をやっているわけですが、仕事のポートフォリオを精査したとき、その中には手応えがないというか、あまり自分のためにならない仕事も少なからずあります。
例えば「連載」という仕事一つとっても、
・与えられたお題やコンテンツ群に沿って、ただ書くだけの連載
・内容はすべて自由で、自分の好きなことを主張できる連載
の二つがあるわけです。僕はなるべく後者の方を仕事にするようにしています。
前者は自分の持っているものを工夫せずに出すだけなので、ROIはいいのですが、創造性を刺激することは基本的にありません。タイピングの速度や事務処理能力は上がりますけどね。
後者の仕事、例えば現代ビジネスの連載などは、100%僕が書きたいことを書けます。ウケるかウケないかは、僕の能力次第です。これは非常に創造性を刺激されます。毎週僕はウンウンと悩むことになります。
儲けを重視するのなら、間違いなく楽な前者(偏差値50の仕事)を取るべきです。しかし、僕はなるべく、利益は度外視し、自分のためになる「負荷の大きな仕事」を選択するようにしています。ライターはすぐに賞味期限が切れるので、利益だけを意識すると長い目で没落すると思うのです。
僕に「偏差値50の仕事はしない」と語った彼も、そういう意識をお持ちのようでした。フリーランスの生存戦略としては、とても正しいと僕は思います。
自分の「偏差値」が上がってくれば、自然とハイレベルな仕事が集まってくるようになります。例えば僕も、独立当初は「ソーシャルメディア入門」みたいな初歩的なコンテンツでお金を稼いでいましたが、最近はもう少し高度な応用を仕事にするようになりました。
逆にいえば、僕が「ソーシャルメディア入門」ばかりを売りにしていては、今頃市場からは消え去っていたはずです。業界全体のレベルが上がれば、すぐに「入門コンテンツ」は売れなくなってしまうのです。
皆さんは「お金は稼げるけど難易度の低い仕事」と「お金は稼げないかもしれないし、大変だけど、自分のためになる仕事」のどちらを意識的に選択していますか?ぜひ考えてみてください。
関連本。この本で指摘されているようなことも、今回の記事と近いかも。