冷静に戦い抜くすべを身につけた織田信成選手は強い
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グランプリシリーズ中国杯で織田信成選手が２位につけたんだよね。
実にめでたいね〜。
今夏は脚の故障で、長く氷上練習ができなかったというのに、しっかり試合までには調整してきたっていうのがスゴイことだよ。
演技も夏の練習不足を感じさせるものでは全くなかったしね。
というか、なんなんだあのトリプルアクセルの見事さは！
織田選手のジャンプは、いつ見ても美しいんだけれど、今まで加点がもらえる秘密は、その着氷の柔らかさと美しさ、そして着氷後の流れにあると思っていたんだ。
でも、それだけじゃないんだと、今回の３アクセルを見て気づいたんだ。
どちらかというと女子の演技を見ることが多い私なので、余計にそう思うのかもしれないけれど、まずはその飛距離に驚いちゃったよ。
しかも高速回転しながら、すごいスピードで移動するもんだから、迫力満点！
あの３アクセルを見て、私は確信したね。
４アクセルが跳べる選手が現れるとしたら、それは織田選手に違いないと。（笑）
織田選手の回りきって余裕で降りてくるジャンプを見ていたら、あともう１回転くらいできそうな気がしちゃうんだもん。
まあ、織田選手の場合、加点がもらえる質のいいジャンプが跳べる人だから、無理をしてまで４回転に挑戦する必要はないのかもしれないけれどね。
そんなこと言うと、４回転時代に逆行した考えだと思われちゃうかもしれないけれど、織田選手に限り、持てる技をすべて出し切るよりも、冷静にコントロールして試合に臨むほうが良い結果を産むと思うからなんだ。
今回の中国杯で織田選手が２位を獲得できたのは、ガチンスキー選手や羽生選手たち若手の失速が理由だと言われているけれど、それだけでなく、自分の脚の具合と相談しながら、焦ることなく、今できることをやるという冷静な判断で演じきれたからこそだと思うしね。
つまりだ。
乱暴に言うとしたら、織田選手は体のどこかに故障を抱えているほうが、冷静でいられて良い結果を産むのではないかと思っているんだ。
ということは、怪我明けの今年は、織田選手にとって良い結果をもたらすかもしれないってことなのだ。（＾−＾；
４回転をショートから取り入れる選手が続出する中、４回転を跳ぶ実力がありながら、それを封印せざるを得ないということは苦しいことに違いないけれど、それが良い結果を産むことになるんだったら、そんなハンデも悪いとばかりは言えないもんね。
冷静に戦い抜くスキルが、一段と身についてくるだろうしね。
フリーの後半のステップが、いつもと違うさく裂した演技だったように、万全な練習ができなかったにもかかわらず、新たなことにも挑戦する気概を見せてくれて、まだまだ織田選手は進化するんだと私たちに思わせてくれた。
これも、隠れ織田ファンとしては、うれしかったりするのだよ。
あとは、エッジエラーを取られなくなったら鬼に金棒だね！
そうそう、あともう一つ、うれしいことがあったな・・・。
中国人男性？の観客の「おだ〜！おだ〜！」という掛け声が聞けたこと。
織田選手は中国杯でいつも、よい演技を披露してきたから、中国にも織田選手のファンが根付いたのかもしれないな。
ありがたいことだよ。 |