ハードボイルドな小塚崇彦選手がそこにいた！
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こづこづこと、小塚崇彦選手が、グランプリシリーズの初戦となるスケートアメリカのショートプログラムに出場した。
仕事を１時半で切り上げ、BSでテレビ観戦するつもりでいたんだけど、日々の疲れが出たのか、お昼に焼そばを食べてから、そのままダウン。
目が覚めたらpm５時を過ぎていた。
あ〜あ。見過ごした。
残念ながら、録画をセットしていなかったので、ネットで動画を見て我慢することに。
日経の夕刊を読んで、ジャンプを失敗しちゃって、本調子ではなかったことを知ってから動画を見たので、たいして期待せずに見ることにしたんだ。
確認作業程度って感じかな。
そうしたらさ、意外や意外、結構いい演技で、ぐいぐい引き込まれちゃったよ。
しかも、何度でも見たくなるんだよ。
冒頭の４回転トーループは、完璧に回転不足で転倒。
次なる３アクセルは、お手付き。
立て続けにジャンプを失敗しているんだから、演技も台無しになったと思いがちだけど、そうじゃないんだよね。
演技全体を通して、スピード感と躍動感に満ち満ちていて、あっという間に演技が終わったかのように感じるのは、間延びした演技がない証拠じゃないだろうか？
ほめ過ぎかもしれないけれど、競技会を見ているんじゃなくて、ショーを観ているような錯覚に陥る演技だったと思うんだよね。
はら、解説していた佐野さんも、ショートプログラムには、必ずコンビネーションジャンプを入れなきゃいけないルールがあることくらい知っているはずなのに、３番目の３ルッツに３トーループを付けてコンビネーションジャンプにした時に、感動していたよね。
しばらくして、言い訳していたけれど、あの瞬間、佐野さんは競技のルールなんかどこかへ行っちゃって、小塚選手の演技の世界にどっぷりはまり込んでいたんじゃないかと思うんだ。
つまり、競技であることを忘れる演技。
どうやら小塚選手は、その究極の世界に、一歩踏み込んだのではないかな？
今回のスケートアメリカのSPの動画と、７月のTHE ICEのSPの動画を比較してみると、彼がこの２か月半で、プログラムを深化させ、ダイナミックさが増してきていることに誰もが気付くことと思うんだ。
冒頭の４回転の前には、ウォレンを組み込んで難度をあげてきているし、３アクセルに入る前のための動きが大きく表現されていて、見応えもある。
あれだけジャンプの入り方を難しくしているんだから、４回転も３アクセルも、すんなりとは決まらないのも当然だよ。
濃密に作りこんだ振り付けを、全身を使って表現できる強みのある小塚選手が完璧にこなした時、このプログラムは化ける。
そんな予感を抱かせる演技だったのは間違いない。
そして、何より彼の演技の魅力を再確認したよ。
小塚選手の今回の演技を一言でいうと、ハードボイルド。
客にこびない。ナルシストでもない。
難しい割には地味なウォレンなんぞを組み込んで、技術の高さをさりげなく見せつける渋い男。
男が惚れるかっちょいい男を見事に演じちゃっていると思ったね。
このブログに、時々コメントしてくださっている夕焼けさんが、自身のブログで、小塚選手を主人公に据えて、「ハードボイルド小塚」というシリーズを展開してらしたんだけれど（現在は見ることができないけどね）、夕焼けさんの直観力ってすごいな。
だって、このＳＰが発表される前に、小塚選手の持つ魅力に気づいていたんだもん。
それとも、小塚選手の持つ魅力は、男性に支持されやすいんだろうか？（笑）
そうなのか・・・こづこづって、女より男に好かれるのか・・・。
そういえば、今回のＳＰを振付けたウィルソン氏は、女性より男性が好きらしい。
ウィルソン氏の好きな男性のタイプは、ハードボイルド野郎なのかな？（笑）
浅田真央選手のファンである私としては、ヨナ選手と濃密な関係にあるウィルソン氏を、あんまり好きにはなれないんだけれど、彼が、高橋大輔選手にも羽生結弦君にもない、小塚選手ならではの魅力を引き出してくれたんだから、感謝しないといけないかもね。
小塚選手のＳＰの動画は、ここをクリック！
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