外国人献金や過去の暴力団関係者との交際を認めた田中慶秋法相が18日、参院決算委員会への出席要求に「公務」を理由に応じず、山本順三委員長(自民)が辞任を要求する異例の事態に発展した。臨時国会召集を控え、民主党内にも田中氏の進退問題に発展するとの見方が広がっている。
田中氏は18日、都内で全国の調停委員が集まる定例大会出席などを理由に委員会を欠席。山本委員長は「答弁拒否のための欠席は決算委員会をおとしめかねない傲慢(ごうまん)な行為だ。大臣の資格はなく即刻、退任すべきだ」と激しく批判した。
田中氏は19日は閣議に出席後、北海道に出張するため、出席要求が出ている参院行政監視委も欠席する見通しだ。民主党内には「このままでは辞めざるを得ない」との意見もあり、首相周辺も「臨時国会が始まる前に辞めさせた方がいい」との声が出始めている。