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政治
田中法相、来週中に辞任へ 臨時国会召集前に事実上の更迭
田中慶秋法相が、臨時国会召集前の来週中に辞任する見通しとなった。政府・民主党内でも18日、早期の辞任を求める声が高まった。田中氏は外国人献金問題に加え暴力団関係者との交際も判明し、自民、公明両党は臨時国会で参院への問責決議案提出を検討。提出されれば可決の公算が大きく、野田佳彦首相は事実上の更迭に踏み切るとみられる。
政府高官は18日、「擁護論は一つもない」と指摘。首相周辺も「辞任は1日も早い方がいい」と述べた。
田中氏は18日、閉会中審査として行われた参院決算委員会を欠席した。自民党委員が田中氏と暴力団関係者との交際を追及する構えをみせたためだ。山本順三委員長(自民)が理事会で田中氏の出席を要求したが、田中氏は「公務」を理由に姿を見せず、午後の審議が一時中断した。
山本氏は委員会で「答弁拒否のための欠席で傲慢な行為だ。即刻解任すべきだ」と強く批判した。
別の政府高官によると、民主党が法務省などに「(田中氏を)決算委に出すな」と指示。事務次官が予定していた駐日ドイツ大使表敬を田中氏に差し替えた。19日は参院行政監視委員会が復興予算を審議するが、田中氏は刑務所視察を理由に欠席する。
田中氏は今月1日の野田第3次改造内閣で就任。しかし4日に外国人献金問題が発覚、11日発売の週刊新潮に暴力団との交際に関する記事が掲載された。田中氏はいずれも事実関係を認めた上で辞任は否定した。
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