石破幹事長:外国人献金問題で釈明 「お返しした」
毎日新聞 2012年10月18日 20時02分(最終更新 10月18日 20時47分)
外国人からの献金や暴力団との交際問題で田中慶秋法相への追及を野党が強める中、自民党の石破茂幹事長にも外国人献金問題が発覚した。石破氏は18日の記者会見で「そういう方であることを承知しないまま受け取ったので(献金は)お返しした」と釈明した。
石破氏が代表を務める自民党鳥取県第1選挙区支部が06年からの6年間、韓国籍の男性が経営する企業から計75万円の献金を受けていた。石破氏は「その方は日本名を使い、会社も地元の有力企業として認知され、付き合ってきた」と説明。今後は献金を受ける際に国籍を確認できるものの添付を求める考えを示した。
田中法相も自身の民主党支部が台湾籍の男性の企業から献金を受けていた問題が発覚。昨年3月には、前原誠司外相(当時)が自身の政治団体に在日韓国人から献金を受けていた問題で辞任した。「献金を受けている認識がなかった」と説明した前原氏に辞任を迫ったのは自民党だ。
石破氏は「前原さんは外相を辞めたが、なんであなたは辞めなくていいのかという話が国会で必ず出る」と法相の辞任も求める構えを見せていた。記者会見では法相を追及する立場との整合性を問われたが説明を避けた。自民党の安倍晋三総裁は記者会見で「日本人だとの理解の中でなされた献金だ。根本的に違う」と述べ、「事務所のミス」としている法相との違いを強調した。【念佛明奈】