事件「北朝鮮に多数の邦人工作員」 拉致被害者が証言 1990年代末、自主的に加担か+(2/2ページ)(2012.10.19 08:11

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「北朝鮮に多数の邦人工作員」 拉致被害者が証言 1990年代末、自主的に加担か

2012.10.19 08:11 (2/2ページ)
会見する拉致被害者の地村保志さん(左)、富貴恵さん夫妻=10月4日午後、福井県小浜市(彦野公太朗撮影)

会見する拉致被害者の地村保志さん(左)、富貴恵さん夫妻=10月4日午後、福井県小浜市(彦野公太朗撮影)

 よど号犯グループは北朝鮮で、自ら北朝鮮に渡った日本人女性らと結婚。貿易会社を運営し、1980年代後半まで、日本に潜入したほか、東南アジアや欧州、アフリカなどで活発に活動していた。88年5月、メンバーとその妻が相次いで日本国内で逮捕された後、海外での活動は急減した。

 警察当局は、地村さん夫妻が聞いた情報は90年代末の状況を指しているとみており、よど号犯グループとは別の日本人らが工作員として活動していた可能性があるとみている。

 よど号犯グループは海外で工作活動をする一方、思想的に共鳴する日本人をリクルートし、北朝鮮に誘い込んでいたことが警察当局の調べで判明しており、こうした日本人が統一戦線部に配置された疑いもある。

 これまで、拉致被害者が工作員として利用されたケースは確認されていないが、富貴恵さんは北朝鮮に拉致された後、指導員から「拉致したのは、工作員にするためだ」と告げられていたことが判明している。

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