総裁選 麻生が失言安倍マッ青
【政治・経済】
“聖地”アキバで有頂天の末
自民党総裁選(26日投開票)に立候補している安倍晋三元首相(58)が20日夜、秋葉原で開いた演説会に“助っ人”として駆けつけた麻生太郎元首相(72)。漫画やアニメ好きで、2年前の参院選以来の“聖地”での演説に気合が入りすぎたのか、安倍をさんざん持ち上げた後、こう口を滑らせた。
「安倍さんの健康がどうとか言っている人がいたけど、言っていた人の方が倒れた。健康というのは、人が(とやかく)言うんじゃない。自分が一番分かっているのだから」
安倍の体調を不安視しながら、18日に入院した町村信孝元官房長官(67)を痛烈に批判したのだ。その瞬間、笑顔を振りまいていた安倍の顔は引きつり、陣営スタッフは頭を抱えた。
「安倍さんは町村派の所属です。今回、一本化できずに両者、出馬しましたが、もし安倍さんと石破さんの決選投票になった時は、町村派の大半が安倍さんに投票してくれる。町村さんは大切な“身内”なのです。それなのに大観衆の前でコケにした。そもそも今回の総裁選は、お互いの批判はしないというルールがあった。麻生さんは、相変わらず迷惑な人ですよ。本人は失言とも思っていないので、さらにタチが悪い」(安倍陣営の中堅議員)
麻生の演説はニコニコ動画で生中継され、ユーチューブでもアップされた。町村陣営はカンカンで、すぐさま安倍陣営に抗議の電話をしたというから深刻だ。
おとといは、民間人が主催した「安倍を応援する会」でも失言が飛び出した。安倍の熱烈な応援団で知られる田母神俊雄・元航空幕僚長が壇上で「人権救済法案が閣議決定されました。弱者が権力を握ろうとしています。国をつくってきたのは権力者と金持ち。言葉は悪いが貧乏人はおすそ分けにあずかって生きてきた」と発言。参加者はドン引きし、ネット上では「右翼バカ」「こんなやつの支援を受ける安倍さんは応援しない」との声が広がっている。
「大本命だった石原伸晃さんの失速で、タナボタ2位に浮上している安倍さんですが、今回の2つの失言が命取りになる可能性もある。残りの期間は他人に頼らず、自力で戦うしかありません」(党関係者)
どいつもこいつも、レベルが低すぎる。