今日中国の第3四半期のGDPが7.4%と発表されました。

これに関してはウォールストリート・ジャーナルのトム・オーリックが「ハード・オン・ザ・ストリート」のコラムで懐疑的な意見を述べています。

同様の批判はCNBCのミッシェル・カールーソからも出ています。



トム・オーリックも、ミッシェル・カールーソも次期の中国国務院総理に内定している李克強の「GDPの数字はねつ造されている」という、ウィキリークスにすっぱ抜かれたコメントを引用しています。

李克強は今回の中国のリーダーシップの交代で、習近平総書記に次いで中国のNo.2になる人物であり、また徹底的に数字を追求するテクノクラートとして欧米では認知されている人です。

李克強は習近平に対抗する勢力を形成し、この二人を頭とするパワーバランスでもって、今後の中国の政治は仕切られてゆくというのが、少なくともアメリカでの見方です。

さて、その李克強ですが、彼が経済の状況を把握する場合は比較的粉飾のノイズの少ないデータ・ポイントを愛用していると伝えられています。上の動画の中でも銀行融資、貨物列車のカーゴ運送量、電力消費量などが紹介されています。

なお中国の場合、電力消費量の7割は工業向けであり、アメリカのようにその大半が住宅向けであるのとの違いが番組中に紹介されています。

それからこれは上の動画には出てきませんが、M2のトレンドは若干改善を見ていると思います。