アメリカって面白い。
少し前に、児童虐待防止法案でリーダー的役割だった共和党下院議員が、16歳の少年にわいせつメールを送ったスキャンダルのほとぼりが冷めたら、今度はキリスト教右派・指導者の男性買春スキャンダル。中間選挙の前とはいえ、ネタが尽きない国だ。
問題のキリスト教右派・福音派の指導者、テッド・ハガード牧師(50歳)が買った男の売春夫は、マイク・ジョーンズさん(49歳)。サバよんで49歳かも?ですが、マッチョな感じでなかなかのハンサム。インターネット広告で売春する49歳のプロがいるなんて、また別の意味でアメリカってスゴイ国です。
この49歳現役売春夫によれば、ハガード牧師は「アート」という偽名を使用しボイスメールで「お付き合い」を申し込み、今年の8月までの3年間、毎月買われていたそうで、金銭による肉体関係だけでなく、セックスの前に覚醒剤まで使用していたそうです。ここまで弾けるなんて、まさにジギルとハイド。セックス&ドラッグ&ロックンロールな牧師です。
福音派といえば、婚前交渉すら否定で、中絶も反対。当然、同性愛も容認せず、同性の結婚には宗派を挙げて反対を叫び、政治的にも中絶&同性結婚反対で、共和党と密接に結びついている。そのアンチゲイがウリの福音派の指導者が、男を買って覚醒剤のセックスに溺れていたのですから、信者にとっては、詐欺に遭ったような裏切り行為です。
信者への裏切りを暴露されたハガード牧師は、本当なら「全て売春夫の嘘」で通したい処が、電子メールなど数々の証拠が残っている為に諦める他なく、「マッサージをして貰っただけ」とか、「興味があって覚醒剤を買ったが、捨てた」等と、妻を同伴させてインタビューを受け、同性愛行為だけは断じて絶対に否定する、哀し~い嘘作戦をとりましたが、すべて後の祭り。。。。CNNによれば、今日、ハガードさんは、指導者としても、牧師としても、クビになったそうです。(離婚もされちゃうでしょうね)
下記は、まだ男買春&覚醒剤がバレる前のテッド・ハガードさんが、「青少年の急激な世俗化を憂慮した」ニュースです。。おもしろ・・・いや、哀しいですね。
米福音同盟代表、諸教会団結再要請
2006年10月13日 08時56分
米国宣教連合(ミッション・アメリカ・コリジョン)は12日、10日に閉幕した年次総会について報告、米国福音同盟のテッド・ハガード代表が文化の急激な世俗化に憂慮を表明し、青少年世代に福音を伝えなければ過去の教会の功績がすべて徒労に終わると指摘したと伝えた。
報告によると、ハガード代表は若年世代の伝道において若手牧師が重要な役割を果たすと述べた。テレビ等のメディアを通して溢れかえる世俗的な情報と価値観が若者を支配してしまった社会に、教会が一石を投じなければならないと強調した。
同代表は、イエス・キリストを知らずに文化の潮流から抜け出すことは不可能であるとして、キリスト教会が総力を結集させて文化的堕落に立ち向かう勇気と謙虚さを得なければならないと語った。
同連合は米国内の諸教会が祈り、伝道、リバイバルを通じて福音を広めようとの共通目標のもと集まった教会ネットワーク。81教団、350の宣教組織、10の牧会ネットワークが加盟。米国福音同盟とは同同盟の伝道パートナーとして密接な関係にある。
共和党、揺らぐ大票田 キリスト教指導者が同性愛買春で辞任
11/05 15:11
■民主党寄り主張台頭も
【ロサンゼルス=松尾理也】同性愛買春疑惑が浮上し、米国のキリスト教福音派の有力団体、全米福音派協会(NAE)の指導者、テッド・ハガード氏(50)が会長職を辞任した事件は、宗教者の背徳というスキャンダルを超え、最終盤を迎えた米中間選挙にも衝撃を広げている。2004年の大統領選では、共和党と福音派は二人三脚で、ブッシュ大統領再選を実現させた。今回の醜聞で蜜月関係にどんな変化が生じるのか。
ハガード氏は3日、自宅から車で外出しようとしたところを報道陣に取り囲まれ、浮上した疑惑のうち、告発者の売春業の男性をホテルに呼び出した事実に加え、その場で男性から違法薬物を購入した事実を認めた。
ハガード氏は、薬物購入は一時の気の迷いからだったとし、使用せずにすぐに捨てたと弁明。さらに、男性と会ったのはマッサージが目的で、性的関係は持たなかったと繰り返したが、助手席に乗った妻のゲイルさんは、黙ったままだった。
こうした醜態に、NAEは声明で、「ハガード氏が犯した間違いはあまりに重大で、われわれは回復までに長い時間がかかるだろう」と異例の調子で落胆を表明した。
04年大統領選の際、CNNテレビの出口調査では、全回答者の23%を福音派が占めるほどの影響力を誇り、そのうちの78%がブッシュ大統領に投票したと答えた。福音派が共和党の強固な票田として再選を支えた構図は明確だった。03年にNAE会長に就任したハガード氏はこの選挙で存在感を示し、以後ホワイトハウスと緊密な関係を維持してきたとされる。
だが、この構図に今、変化が生じつつある。今回の中間選挙ではスキャンダル発覚前から、04年当時に比べ福音派の動きの鈍さが指摘されてきた。米誌ニューズウィークの調査では白人福音派のうち、共和党を支持すると答えたのは60%にとどまり、04年の74%から大幅に減少している。
イラク問題が最大の争点に浮上し、同性婚や中絶といった社会的価値観の問題が以前ほど有権者を引きつけていない。また、福音派内部からも環境問題や貧困問題の重視といった民主党の政策と重なる主張が台頭し、必ずしも共和党と一枚岩とはいえない状況が生まれている。
そこに今回のスキャンダルが発覚した。フロリダ州のフォーリー元下院議員(共和)が少年にわいせつなメールを送っていたことが発覚し辞任した事件の直後でもあり、米紙ニューヨーク・タイムズは「事件は教会内部にとどまらず、中間選挙情勢に影響していくだろう」と指摘した。
英紙ガーディアンは、今回の事件が、保守層を動員しようとする共和党の戦略に大きな打撃を与えかねない分析。共和党と福音派との関係が決定的に変化する可能性を示唆している。
<産経新聞>
by 香典泥棒池田犬作
在日で元ヤクザで創価で…同和…