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“真犯人でない可能性高い”4人に謝罪へ
10月18日 14時38分

“真犯人でない可能性高い”4人に謝罪へ
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遠隔操作ウイルスに感染したパソコンから犯行予告が書き込まれた事件で、警察庁の片桐長官は18日の記者会見で、逮捕され、その後、釈放された3人の男性と、事件に関わったと認定され保護観察処分を受けた男子大学生の合わせて4人について、「真犯人でない方を逮捕した可能性は高い」と述べ、関係する警察が4人に謝罪する考えを明らかにしました。

一連の事件では、インターネット上に無差別殺人や爆破を予告する書き込みをしたとして逮捕された大阪と三重の男性2人のパソコンが、外部から遠隔操作できるウイルスに感染していたことが分かったほか、脅迫メールを送ったとして逮捕された福岡市の男性もパソコンに遠隔操作が可能になるプログラムが起動した形跡があるとして、いずれも釈放されました。
さらに、ことし6月に横浜市のホームページに市内の小学校への襲撃予告を書き込んだなどとして、東京の大学に通う19歳の男性が逮捕され、その後、家庭裁判所で事件に関わったと認定され、保護観察処分になりましたが、東京の弁護士などに犯行声明とみられるメールが届いたことなどから、この大学生も事件とは無関係の可能性が出ています。
これらの4人について、警察庁の片桐長官は記者会見で、「捜査中なので断定的なことは言い難いが、真犯人でない方を逮捕した可能性は高い」と述べました。
そのうえで、「誤って逮捕された方々に対して、おわびを含めた適切な対応を図る」と述べ、大阪府警察本部や警視庁など関係する警察を通じて4人に謝罪する考えを明らかにしました。
一方、取り調べや捜査手法に問題がなかったかどうかについては、「捜査の状況について検証中のため、現段階ではコメントを差し控えたい」としたうえで、近く、遠隔操作を見分けるための捜査上のポイントなどを取りまとめて、全国の警察に周知し、犯人の特定に向けた捜査をより慎重に行っていく考えを示しました。

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